まずは動画を見てもらうのが一番わかりやすいです。これがスリップダウンです。
タイヤのグリップが限界を超えると、路面との摩擦を失って車体ごと横へ滑るように転倒します。転倒というより、路面に吸い寄せられるようにスーッと滑り落ちる感覚に近いことから、「スリップダウン」と呼ばれています。名称を聞いただけで現象をイメージできる、なかなか秀逸なネーミングですね。
冒頭の動画はサーキットでの映像ですが、本記事では公道で起きるスリップダウンを中心に解説していくやで(=゚ω゚)ノ。
『スリップダウンが起きる主な原因』

スリップダウンの発生原因は接地面(タイヤ)の摩擦喪失が直接の原因です。
主に路面条件・タイヤ・操作の3要素で発生します。
1. 路面条件
• 雨、雪、湿気、凍結
• 落ち葉、苔(コケ)、砂利
• 横断歩道の白線、マンホール、橋の継ぎ目
• ガソリン・オイルの混入路面
特に危険な場所
• トンネル出口
• 山間部の日陰
• 交差点の停止線
• 海沿いの潮風路面
2. タイヤの要素
• 空気圧不足/過多
• 経年硬化(溝が残っていても危険)
• サイドの温度不足(冬の朝イチ)
• コンパウンドと用途の不一致
3. 操作(ライダー側)
• 急なブレーキ
• 急なアクセルオン/オフ
• コーナー中の無理な荷重移動
『雨の日のスリップダウンを防ぐための運転』

(補助輪を付けると物理的に100%回避できますが、そういう話を聞きたいわけじゃないですよねww)
まぁ内容は当たり前の話なんで、雨の日の安全運転の再確認だと思って読んでください(´-ω-`)
1【基本はゆっくり操作】
• ブレーキ操作は初期入力を丁寧に一気に握らない
• バンク角は5割減
• アクセルはコーナリングが終わって車体が十分に起きてから、ゆっくり開けていく。特に大トルクのマシンは、アクセルONで直ぐに摩擦限界を超えてしまいコケるパターンが多いですね。
2【 危険路面は避ける】
• 車体がバンクした状態で濡れた白線やマンホールを通過すると、ズルっと行きやすいので、コーナリング中は、それらを避ける。
『スポーツライディングでのスリップダウンの話』

晴れの日で更に路面に砂利や落ち葉がない完璧な状況でもスリップダウンは当然発生します。
1【リアタイヤのトラクション不足】
2次旋回時に、まだリアタイヤが十分なトラクションを得られていない状態でアクセルを開けると、タイヤが横滑りして、そのままスリップダウンします。いわゆる開けゴケですね。
これはライディングテクニックでもカバーできますが、サスペンションセッティングも重要です。開けゴケが多い場合は、リアの車高を少し下げて、リアタイヤに荷重が残りやすい方向へ調整すると、トラクションがかかりやすくなり、良い結果になることが多いです。
ちなみに筆者は、公道でのリアサスセッティングは、1Gストロークなどの理論は無視して、伸び側ストロークを多く取る方が良いと考える派閥です。なので、最大荷重時にバンプラバーへ軽く当たるくらいまでプリロードを抜くのが正解だと思っていますよ(´-ω-`)
別記事の『リアサスセッティング入門』を読んでいただくと、この項目の内容をより深く理解できると思いますので、ぜひどうぞ。
2【荷重過多】
こちらはシンプルに、タイヤの限界性能を超える荷重をかけてしまったパターンです。
バンク中のタイヤに強いブレーキやアクセル操作を加え、タイヤが受け止められる限界を超えると、そのまま滑ってスリップダウンします。
しかし、たとえ限界が低いと言われるツーリングタイヤでも、その限界を超えるほどの荷重をかけるには、かなりのテクニックが必要です。そこまで体感してみたい方は、サーキットへGOです!!
【補足的な余談】
ビギナーライダーは、スリップダウンすると「タイヤの限界を超えてしまった」と考えがちですが、実際にはタイヤへ十分なトラクションをかけられず、グリップを引き出せないまま転倒しているパターンがほとんどです。
タイヤは荷重をかければグリップしますが、荷重が不足した状態では、本来持っている性能を十分に発揮できません。高性能なスポーツタイヤへ交換しても、トラクションが抜けた状態でアクセルを開ければ普通に滑ります。
そのため、スリップダウンを防ぐには、単純に高性能なタイヤを履くよりも、リアタイヤへ荷重を残したままアクセルを開けられる車体姿勢を作ることの方が重要です。
ライディングフォームやアクセル操作だけで解決しようとせず、リアサスのプリロードや車高も含めて調整すると、バイクは驚くほど素直に曲がるようになります。タイヤを疑う前に、まずはトラクションがきちんとかかっているかを確認してみましょう。
『筆者情報』

名前:スコ太
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バイク趣味は、ツーリングからスクーターレースまで、幅広く楽しんでます。なのでスポーツ走行から、快適装備やツーリングスポットの話までできます。なんなら通勤もバイクなので、バイクに乗らない日はありません(笑)。SNS(X)もしてるので、是非フォローやコメントをよろしくお願いします。

名前:あずみ
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少し陰キャで人見知りの内弁慶ですが( `・∀・´)ノヨロシク。


