シリコーンルブリカント バイクの色々な部分に使えて便利やで

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機械の潤滑からカウルなどの艶出しなど多種な用途に使えるシリコンスプレー。本日は、そんなシリコーンスプレーを紹介します。

 

 

 

『シリコンスプレーは、「無溶剤」と「石油系溶剤」のえ2種類があります』

シリコーンスプレーは、種類がいっぱいあるよ

大切な事なので最初に書きますが、シリコンスプレーは『無溶剤』のものと『石油系溶剤』の物があります。それぞれ名称の通り、溶剤が何も入っていないものと、石油系のシリコン溶剤が入っているもののことを指します。『石油系溶剤』は、ゴムやプラスチック 塗装などを溶かしてしまうので、オススメしません。万能に使えるのは、『無溶剤』の方なので無溶剤の物を使いましょう。ちなみに石油系溶剤は、浸透潤滑力が無溶剤の物より強力です。良くわからない方は、ワコーズに無溶剤のシリコンスプレーを買っとけば間違いないです。


ワコーズ シリコーンルブリカント 420ml 無溶剤タイプ

 

 

『浸透潤滑剤(ラスペネ)とは、ちょっと違うよ』


ワコーズ WAKO’S RP-L ラスペネ 420ml

どちらも潤滑剤なので迷うかもしれませんがシリコンスプレーと浸透潤滑剤(ラスペネ)は、微妙に使える部品が違います。浸透潤滑剤(ラスペネ)は、完全に石油系溶剤でゴムや塗装面やプラスチックに対して攻撃性があります。それらに付着するとその部分が痛みます(塗装とかは、1日でハゲるくらい強力)。うっかり付着すしてもすぐにパーツクリーナー等で拭き取れば問題ないレベルです。防錆や潤滑性能はシリコンスプレーより強力です。浸透性能が高く錆で固着したネジなども塗布すれば、外れやすくなります。今回の日記で、浸透潤滑剤(ラスペネ)も登場するので、頭の片隅に入れといて下さい。

 

 

 

『シリコンスプレーが、使える部品』

シリコーンルブリカント 使える部品

てわけで前置きが長くなりましたが、ここからは、メンテナンスでシリコンスプレーを塗布した方がいい部品や代用品になる場所などを紹介していくよ。

注意点ですが基本的に何処の部品も水洗い洗車でホコリや土汚れを取り除いて、対象部品が乾いた状態で塗布しましょう。

 

 

 

◎サスペンションのシャフト

フロントフォーク シリコーンルブリカント

フロントフォーク リアサスどちらもOKです。シリコーンスプレーの最も正しい使い方でバイクメーカーも推奨している場所です。稼働部分の動きが良くなるので、敏感な方なら体感出来るレベルですよ。使い方は、汚れを落としてシリコーンスプレーを吹いて、少し走ってサスペンションをストロークさせて最後に余分な液を布等で拭き取るだけ、その際にゴムの劣化も防げるのでシールにも塗っちゃいましょう。リアサスのスプリングやタンクの艶出しとかにも使えますよ。

シリコーンスプレー サスペンションの付け根

付け根の部分にも使えますが、そこそこ圧力がかかる部分なので、グリスの方が良いですよ。

 

 

 

◯樹脂パーツ

シリコンスプレー 樹脂パーツに使うと艶がでる

程度にもよりますが、紫外線で焼けて白くなった樹脂パーツを再び黒光りするまで復活させれます。しかし効果は一ヶ月程度です。あくまで劣化してできたミクロの凹凸の隙間にシリコンが入り込み平らになってツヤがでてるだけです。またシリコンには紫外線を通さない性質があるので、綺麗な状態から使うと、樹脂パーツの寿命が伸びますよ。使い方としては、直接シリコンスプレーをふりかけるより、ワックスのように布などに染み込ませてから拭く方がムラができずに綺麗に仕上がります。まぁムラが出来たとしても。拭いてやれば消えますので安心してください。僕は、容赦なく直接ふりかけて布で拭いてます(笑)

 

 

 

◎マスターシリンダーのピストン

マスターシリンダーにシリコーンスプレーを使うとカクカクがなおる

マスターシリンダーのピストンのグリスや油分が切れて固着気味になるとブレーキレバーの動きがカクカクしてタッチが悪くなります。グリスでも対応できますが、固着気味な箇所が奥側だとグリスだと浸透せず改善しません。そうなれば通常は分解整備なのですが、めんどくさい時の最後の手段でシリコンスプレーをゴムブッシュ周辺に吹き付けてレバーをカチカチすると直る事があります。

 

 

シリコンスプレー ブレーキレバー

狙う箇所は、ここです。ブレーキタッチが良くなるついでにゴムラバーが酸化で硬化するのを予防できます。ちなみにデイトナからブレーキタッチ向上剤で専用品がでてますが、効果は同じなので買い足す必要は、ないよ😗

 

 

 

◎ブレーキレバー

シリコーンスプレー ブレーキレバー

マスターシリンダーと同様に通常は、グリスを使う場所ですが、グリスだと分解が必要ですが、シリコンスプレーだと吹き付けるだけなので、1分で終了です。ただし効果の持続時間は、グリスの方が長いですよ。

 

 

 

○ブレーキキャリパー

シリコンスプレー ブレーキキャリパー

ブレーキキャリパーをパーツクリーナーなどで洗浄後に、塗装面の保護と艶出しに使えます。ブレーキキャリパーには、シール類のゴムパーツも多く付いてる場所なので、シリコンスプレーと相性が良いのですが、一応シリコンスプレーは潤滑剤なので、使用後は、一瞬だけブレーキが効きにくくなる可能性がありますので。安全な場所で十分な試運転をしましょう。

 

 

 

○ヘッドライトなどの灯火類

シリコンスプレーをヘッドライトなどに使うと?

ヘッドライトの曇りを減らす効果があるのですが、まぁ効果が持続しませんので 車検などで光量が足りない時の最後の足掻きに使うならアリですね。逆に新品状態で使っておくと紫外線予防の効果でカバーが黄ばむのを防いでくれるので、長持ちしますよ。

 

 

 

△カウルなどの塗装された外装パーツ

シリコンスプレーをカウルに使うと?

塗装されたカウルにも問題なくシリコンスプレーを使えます。しかし専用ワックスなどと比べて油膜が薄く、飛石などからの保護性能で劣ります。また効果の持続時間もワックスに比べて短いです。

1ヶ月の一回くらいの頻度で、マメに洗車する人ならワックスより作業が楽なので良いですよ。直接スプレーをふきかけるより、布に染み込ませて伸ばすように拭いたほうが、ムラができずに綺麗に仕上がります。

 

 

 

○ミラーなどのガラス部分

シリコンスプレーは、ミラーくらいなら使ってもよい

ガラスに対しての攻撃性は、皆無なので気にせず使えますが、撥水スプレーと同じく水を弾くので、視界が良好になりますよ。

 

『シリコンスプレーを使っては、いけない部品』

シリコンスプレーを使っては、いけない部品まとめ

次は、トラブルの原因になるのでシリコンスプレーを使わない方がよい部品を紹介していくよ。

 

 

 

🆖電気関係の部品周辺

シリコーンスプレーをスイッチボックスに使うとトラブルになる。

シリコン自体が絶縁体なので電気パーツに大量に付着すると故障しますので使用は、控えた方が良いでしょう。代表的な場所は、スイッチボックスですね。

スイッチボックスに使う場合は、布にシリコンスプレーを塗ってスイッチボックス表面だけにつくようにしましょう。それならまず問題がでません。間違えても直接スプレーしてはダメですよ。

 

 

 

🆖鍵穴

シリコンスプレーを鍵穴に使うのは、ダメです。

シリコンスプレーは、埃を寄せ付ける性質があり高確率で詰まりの原因になります。また最近の電子セキュリティーを併用してるキーだとシリコンの電気絶縁効果で使えなくなる可能性もあります。

正規の使い方でないので自己責任になりますが、僕は鍵穴が渋くなればラスペネを使います。ラスペネの使い方ですが、鍵穴に直接スプレーするのではなく、鍵の方に薄くスプレーした後に鍵穴に抜き差しします。渋さがなくなればOKです。それでも付けすぎは、良くないので最小の量を心がけてます。もし専用品じゃないと不安を感じる場合でしたらデイトナより鍵穴専用のスプレーが出てるので、そちらをオススメします。販売メーカーがそれなりに使用テストを繰り返しているので間違いないはずですよ。

デイトナ 鍵穴潤滑パウダースプレー 70ml

 

 

 

『シリコンスプレーの耐熱温度』

シリコーンルブリカントの耐熱温度

シリコンスプレー(無溶剤)の耐熱温度は、だいたい200度です。エンジンとマフラー以外でこれを上回る部品は、そうそう無さそうですが、一応参考程度に。

 

 

 

『シリコンとシリコーンの違い』

シリコンとシリコーンの違い

地味な知識ですが、シリコンとシリコーンは、微妙に違う物なんですよ。部品メーカーは景品表示法に違反しないように必ず「シリコーン」って表記しますね。まっケイ素(シリコン)を化学反応したものなんだから呼び方をわざわざ変えなくてもよい気がしますが、日本の法律は、厳しいですな。

 

 

 

『賛否両論シリコン洗車のデメリットまとめ』

1『効果が持続しない』

1ヶ月に1回は、洗車の必要があります。2ヶ月もすればシリコンの膜が完全に取れる感じです。なので洗車が趣味な人には良いですが、ほったらかしな人は、やめた方が良いですね。

 

2『電気部品に極端に付着すると故障リスクがある』

電気部品に直接スプレーを吹き付けない限りトラブルリスクは低いので、それほど気にする必要はないですが一応。

 

3『ワックスなどの専用品ほど強力な防御力がない』

シリコンスプレーは、ワックスほど分厚く硬い油膜を形成できないので、飛石などからのダメージの防御力は、低いですよ。

 

4『再塗装が難しくなる』

シリコンを完全に洗浄するのが難しく再塗装の時に塗料がのりにくくなります。板金屋さんから確実に嫌がられるのは、間違い無いでしょう。まぁそれはカーワックスも同じ事ですが・・・

 

5『仕上がりに白っぽいムラができやすい』

もともとの使い方が潤滑剤なので、いたしかないですが、ムラができやすいです。

以上の5点です。致命的なデメリットは、ないですが専用品には劣るって感じですね😗

 

 

 

 

 

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