グリップヒーターとは?
ハンドルグリップの中に電熱線が入っていて、グリップが暖かくなる装置です。手だけ暖かくなったところで意味がないように思えますが、実際に使ってみると、グリップヒーター無しじゃ冬は越せないってくらい効果があります。
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てわけで早速装着してみたのでレビュー記事です。今回筆者がADV160に選んだのは、HONDA純正オプションの『スポーツグリップヒーター』です。
Honda(ホンダ) 【取付セット一式】純正 23年モデル対応 ADV160 スポーツグリップヒーター+取付アタッチメント+両面テープセット
使い方
使い方はワンボタン操作とシンプルで、ON/OFFと温度の5段階調整ができます。まず迷う事はないでしょう。余計な機能が付いてなくて良いですね。
インジケータ
スピードメーター内にグリップヒーターの温度調整の数字が表示されます。ホンダ社以外のグリップヒーターだと表示されないので、ハンドルカバーと併用すると、グリップヒーター側のインジケータが隠れるのでスピードメーター側に表示してくれるのは、非常に良いですね。これだけでも純正を選ぶ理由になります。高いけど(笑)
暖かさと握り心地
『暖かさは?』
肝心の暖かさですが、フルパワーだと直接手で触ると熱すぎるってくらいまで、熱くなります。冬用グローブをすると丁度良いって感じに熱が伝わってきます。だいたい外気温10℃くらいまでなら、指先まで冷たさを感じずに快適に走れますよ。それ以下になると風対策をしないと厳しいです。
『握り心地は?』
ほとんどのグリップヒーターは、電熱線を入れる都合上、ノーマルと比べて太くなるのですが、HONDAのスポーツグリップヒーターの太さは、ノーマルグリップと変わらず、握り比べないと違いがわからないレベルです。個人的には、太いグリップが好きなので残念ですが・・・・
ゴムの質感は、ノーマルが消しゴムみたいな感じだとすると、グリップヒーターは砂消しみたいなマッドな触り心地で、ゴムゴムしい不愉快な食い付きがなく高級感があります。これはリッターバイクなどの最高級モデルと部品共用してる副産物ですね。
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エンデュランスのグリップヒーターは、やめとけ
純正グリップヒーターは高いので、エンデュランスの物を検討する読者は多いと思いますが、筆者はあまりおすすめしませんって話をします。ネガティブな内容になります。また筆者がたまたまNG品を連続で引き続けた可能性がある事を前提に読んでください。
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筆者が過去にエンデュランスの2回使った感想ですが。左右の暖かさが違い2セット両方とも何故か左手が冷たかったです。また新品ではそれなりに暖かいですが、1年で劣化して人肌程度の温度にしかならなくなりました。さらに屋外駐車だとグリップのラバーそのものが、夏の紫外線でボロボロになりワンシーズン持ちませんでした。屋内保管でツーリング専用くらいのバイクの使い方なら問題ないと思いますが、筆者は毎日の通勤で使い駐車場は屋外って環境なので、かなり過酷な使用環境下ですので仕方が無いと言えば仕方ないのですが・・・
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グリップヒーターVS電熱グローブ
グリップヒーターと電熱グローブ、どちちが暖かで購入を迷っている人は、多いと思いますが、筆者が持ってるRSタイチの電熱グローブと比較すると微妙な差だけどグリップヒーターの方が少し暖かいって印象です。
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暖かさの比較ランキング
最後に装備による暖かさ比較ランキングでもします。
1位『グリップヒーター+ハンドルカバー』
ハンドルカバー内の空気が暖められて、コタツ状態になります。そこそこ良いハンドルカバーを使わないと、冷たい空気が入ってきて冷えますが、それでも風に直接あたらないので、暖かさは別格です。またハンドルカバーは、形状がシンプルなおかげで防水性能が非常に高く、グローブみたいに縫い目から水が染みてくる心配がないのも強みですね。
最大の弱点はカッコ悪いって事だけです(笑)
『AK-362 ネオプレーンハンドルウォーマーネオ商品リンク』
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2位『グリップヒーター+電熱グローブ』
電熱の組み合わせで最強のような気がしますが、次点です。氷点下の走行にだと風による冷却が凄すぎて、発熱が追いつきません。物理的に風を遮るハンドルカバーとの差は、かなりあります。また雨や雪などでグローブ表面が濡れると、放射熱で指が悴むほど冷たくなります。なので真冬にロングツーリングで快適に走りたい方は、ハンドルカバーを推奨します。
電熱グローブは、ハンドルカバーと比べてカッコ悪く無いのが、最大のメリットです。
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3位『グリップヒーター』
電熱グローブよりやや強力ってくらいの印象です。しかし車体に付きっぱなしなので、ふいに冷えた時などにも使えるので、グリップヒーターを3位にしました。またグリップヒーターは、バイク用に一般流通している電熱アイテムの中で1番に歴史が古く過去のトラブルから改善を繰り返されているので、故障しらずで信頼性が高いですよ。
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4位『電熱グローブ』
バイク用電熱グローブは、手の外側にしか電熱線が入っていなくて、内側の生地も操作性を上げる為に薄く作られています。なので地味にグリップを握ると冷たく感じます。これはグリップヒーターと併用する事を前提に作られていて、前述した通り操作性の方を重要視した結果でしょう。それでも分厚い冬用グローブより暖かいです。外気温10度くらいまでなら、これ単品でも十分に暖かいですよ。
6位『ハンドルカバー』
石器時代からあるバイクの防寒アイテムです。3000円も出せば上等な物が買えて、暖かさもそれなりです。防寒アイテムの中でコスパ最強は間違いないでしょう。最大のデメリットは、カッコ悪いって事だけです(笑)
7位『冬用グローブ』
最下位は冬用グローブです。筆者の経験ではどれだけ高額なグローブでも、真冬にこれだけでバイクに乗るのは、拷問レベルで手が冷えます。暖かさに期待して1万円以上のグローブを買うのはやめておいた方が良いです。