ホンダの意地とプライド言わずと知れた名車中の名車、30年の歴史の中で熟成に熟成を重ねて「スキの無い完成度」と言われてます。
聞いたところによると丸目でモダンでスポーティーなネイキッドスタイルのバイクって日本が発祥らしく、だからこそCB400シリーズは、日本を代表するスタイリングってわけですね。派手すぎず奇をてらわずに地味だけど洗練されている素晴らしいバイクですね。
全国の教習所のバイクに採用されているので普通2輪以上の免許を持ってる人なら誰もが1度は、乗った事があるんじゃないでしょうか‼️
しかしそんな教習所でもお馴染みのcb400SFシリーズは、2022年11月生産分より国内向け二輪車に対して「令和2年排出ガス規制」が適用されることでCB400sfは、2022年10月生産分をもって生産終了とすると発表されました。CB400SFの誕生から30年を刻んだ歴史が終わるのですな😗
CB400は2種類のモデルがありスーパーフォア(SB)が丸目ライトの方で、スーパーボルドール(SB)がハーフカウル付きのツーリング快適モデルです。
車体の特徴は、昨今の400ccでは貴重な存在になった4発エンジン‼️びっくりするくらい静かでモーターのようだと言われてますが本当にキュイーンって音でエンジンが回ります。そして可変バルブ機構のおかげで全回転領域でフラットトルクでどの回転域からでもアクセルを捻れば加速します。
ハンドリングの方も超素直です。スーパースポーツのような鋭さはないけど目線の向きを変えるだけで勝手にバイクの向きが変わるようで、ライダーの意志でマシンがコントロールできている感がして安心感を与えてくれます。なんだかバイクに乗るのが上手になったかのように錯覚してしまうほどです。
長距離ツーリングをしても疲れないパワーとポジションだけどスポーツ走行をしてもそれなりに楽しめてしまう 通勤に使うのも取り回しの良さから苦にならない 絶妙なバランスの万能バイクです。
まぁお値段は、カッコいい事になってますが
ボルドールについては、100万円を超えてしまってますね。下手な大型バイクより高額です。昔は、400ccエントリーモデル的な位置付けだったけど今は、プレミアムバイクですね。そのかわり細部までの作り込みが過去のものと比べ物にならない程、質感が高くなってます。
まさに熟成の極みです。
VTECエンジン
エンジンの回転数で2バルブから4バルブに切り替わる いわゆる可変バルブエンジン 最近だと小型スクーターまで採用されていて特別感こそなくなったものの発表当時は、バイクにそこまでやるかぁ〜って衝撃がありました。
スペック3までのエンジンは、1〜5速は、6300回転 6速は、6750回転で4バルブに切り替わるようになってます。
最新型のRevoでは、アクセル開度も制御項目に加えられてライダーが強い加速が欲しいと考えられる場合は、4バルブに切り替わり そうでないと判断したら2バルブのままって感じで よりライダーの気持ちに寄り添う形で切り替わるようになった。
ECUの進化とこだわりを感じますね
スペック3までは、切り替えが不自然で不満って声が少ないながらあったみたいですよ
逆に切り替わったタイミングでパワーアップ感がわかりやすく官能的って声もあったりで賛否両論です。
ナチュラルなフィーリングが好みの方は、REVOに乗った方が幸せになれそうですね。
収納スペース
シート下スペースはこんな感じです。最近のバイクの中では、かなりあるほうですがカッパを入れるには、厳しいサイズですね
2本サスペンションは、フレームの内側に余裕が出来るのでこういった収納スペースができるのですな。
ちなみに兄貴分のCB1300には、またがり系バイクでは、破格のシート下スペースが、確保されています。
400ccの方も車格が違うので、ここまでとは言いませんが、カッパを収納出来るくらいは、頑張って欲しいですね
余談ですが、大昔にあったゼルビスってバイクは、大きい方の牛乳パックが入りほどのスペースがありました。確かにシートバックを付ければ収納問題は解決するのですが、ショートツーリングで、さっと走りたい時とかにはすごく重宝しました。何より気楽に走り出せるって事は、バイクに乗る回数が増えますよね。走行性能も大事だけど昨今のバイクの走行性能は街乗りやツーリングでは、過剰なほどなので個人的に利便性の方にふって欲しいです。
まっそれならスクーターに乗れって話だしそこに特化しても売れないんでしょうな😗
商売は、難しい!!
ボルドールの方は、フロントカウルにも小さいながら収納スペースが2ヶ所あります。どう使うかは、アイデア次第ですね。
高速道路などのチケットとかヘルメットなどをふく小さいタオルが入ります。
足つき性
シート高755mmは、原付並に低く175cmある平均的な日本人男性ならべったり地面に足付き性は優秀です。
160cmくらい身長があれば、無理なく乗る事が、出来るんじゃないでしょうか
4気筒エンジンの400ccって事で大きいバイクのイメージがあるCB400ですが、実物の車体を見て跨ってみると意外な程コンパクトで車重は、あるはずなのに取り回しなどでも重さをそれほど感じさせません。重量配分の魔法ですね。
逆に大きいのが好みの方には、物足りなさを感じさせるほどです
『スタイリング』
ダブルクレードルフレーム、ツインサスそして4発エンジンと跳ね上がったテールとキングオブネイキッドってスタイルが、王道中の王道です。可もなく不可もなく目新しく無いからこそ色褪せないわけですね。とっ言いたい所ですが、10代の子に話を聞いたらオッサンバイクに見えるらしいですぞ‼️なんとぉー😭僕もオッサンになったって事ですな😗
しかしながら機能美と言いましょうか、情報量が多く その1つ1つに意味があって、全体的に無駄な装飾がないけど熟成に熟成を重ねて洗練されてきたオーラみたいなものが、あって各パーツのバランスなんかも大きすぎず小さすぎず美しさの黄金比みたいなものがありますね。
多機能メーター
メーターは、スーパーフォア、スーパーボルドール共通です。スーパーボルドールの方は、カウルにマウントされてハンドルを動かしても動かないようになってます。
往年のネイキッドスタイルの砲弾型2眼メーターは、いいですね😗
やっぱり針で動くタイプは、見た目の高級感もそうだけどエンジンを回して走った時に視覚的な躍動感がありライダーの気持ちを高揚させてくれます。
レトロな見た目ですがセンターの液晶に今のバイクらしい機能が集約されています。
機能は多彩で最近流行りのシフトインジケータを装備しており他にも燃料計や時計 外気温計等がついてます。
タコメータースピードメーターは、見た目のまんまで変わった仕掛けはないですね。
ルックスをゴテゴテと装飾せずコンパクトにまとまっていて見やすいです。
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『CB400SF/SFの歴史』
せっかくなのでCB400の歴史を振り返ってみるとしましょう
ドリームCB350FOUR 1972年
初代のミドル直4エンジンはCB400フォアと思い込んでる人は、多いんじゃないかなぁ実はその前に350ccのモデルが存在していました。
このCB350フォアは先に出ていた元祖ナナハンことCB750フォアに本田宗一郎g乗ろうとしたところ部下に止められて「じゃあ俺でも乗れるCB(直4)を作れ‼️」と言われて作られた逸話があります。昔の会社ってマーケティングとかの小難しい話は抜きで経営者や社長の個人の感情や意向が反映されて面白いですね。
そんなわけでCB350フォアは4気筒の割にはおとなしい性格なバイクになっていて当時は、「2気筒より遅い4気筒」と言われ車体価格が高いだけで人気がでずに2年で生産が終わりました。
ホホホホホ
ドリームCB400FOUR(CB400F)1974年
前作のCB350が大人しすぎるって事からボアを4mm拡大して408ccとなって登場したモデル「ヨンフォア」の愛称で有名ですね。
排気量を上げてパワーを上げただけでなく他にもバックステップ化や当時としては、珍しかった集合菅を装備してカフェレーサー色が強くなりました。
変な取り回しのエキゾーストパイプは、オイルフィルターを避ける為にとった苦肉の策だったのですが、これがトレードマークになってしまったには面白い話ですね。
このCB400FOURが販売されてる時期に免許制度の改定があり
「〜125cc/無制限」
と言う区分だった免許が
「〜125cc/〜400cc/無制限」
って形になり408ccだったCB400FOURは、慌てて399ccまでボアダウンされました。
他にもアップハンドルモデルがあり合計3種類のモデルがあります。
そんなヨンフォアですがコストが兄貴分のCB750と変わらず排気量の関係で安く売る必要があったのですがそれが出来ませんでした
また2st全盛期の時代で同等の速さのバイクが半値で買える事もあり僅か3年ほどで生産終了となりました。
当時の規制でカウル付きのモデルは、販売できませんでしたがハーフカウルを装備したコンセプトモデルが存在します。今のスーパーボルドールの原形と言えますね。