本日は、ADV160のトルクカムについて書いていきます。

(ドリブンプーリーの分解作業風景の写真)
と言うわけで、さっそくドリブンプーリーを分解しました( ‘ω’ )
『ガイドピン』

(ガイドピンとそのローラーの写真)
ADV160のガイドピンは少し凝った構造をしてまして、ピンと、その外側にはめ込むガイドローラーの2分割になっています。どちらも金属です。
ガイドピンがトルクカムの溝に直接触れず、ローラーを介して動く構造ですね。
金属同士が直接擦れず、なおかつ構造が単純でグリスに浸されている部品なので、かなり耐久性が高いは見て取れます。
『溝の角度』

(トルクカムの溝の写真)
溝の角度は約50度の直行カムです。
HONDAのスクーターは「への字カム」を採用している車種が多いので、これはちょっと意外でした。
個人的には、への字カムにして80km/h以上ではエンジン回転数を低く抑え、高速道路での燃費や快適性を良くした方がADV160のキャラクターには合っていると思います。
とはいえ、ADV160はグローバルモデル。小さな市場である日本の高速道路事情に合わせて、わざわざ専用設計するわけにもいかないんでしょうね。

(上:日本仕様 下:タイ仕様)
ちなみに、今ほどバイク業界のグローバル化が進んでいなかった2012年発売の初代PCXでは、日本モデル専用に「への字カム」が準備されていました。
当時のPCXカスタム界隈では、タイ仕様の直行カムに交換すると加速が良くなるってことで、日本仕様のへの字カムから「タイカム」へ入れ替えるカスタムが流行っていました。
もしかすると、それを見たHONDAが「への字カム、別にいらんのちゃう?」と判断した説もある……かもしれません(笑)
いやぁ、トルクカム一つでもHONDAが日本市場をどう考えているのか、そしてバイク業界の情勢が垣間見えて面白いですね。
『フェイスの角度』

フェイスの角度は約15度でした。まぁHONDA社は、だいたいこの角度なんで今更説明不要かもしれませんが、一応って感じです( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
『ベアリングの異音問題』

(ベアリングの画像)
ベアリングは2ヶ所。これは一般的な構造ですね。
このベアリングから「シャーシャー」という耳障りな音が出る個体があるようで、筆者のADV160も音鳴りしてました。
走行に支障が出るような故障ではないようですが、常に聞こえてくる音なので気分の良いものではありませんよね。

(トルクカムのベアリングにグリスを塗ってる画像)
解決策ですが、なんて事はない、ベアリングをグリスアップすると音は収まりました。
全ての個体がそうなるとは言い切れませんが、2万kmに一回洗浄とグリスアップをすると、音はならないですよ。
『耐久性』

(10万km使用後のドリブンフェイスの写真)
あんま推奨はせんけど、10万km使っても
