ノーズダイブとは?【バイク用語解説日記】🛵💨

ノーズダイブとは何かを、あずみがホワイトボードで説明している図解。ブレーキ時にフロント側へ荷重が移り、フロントフォークが沈む流れを紹介しています。 バイクの豆知識集

ノーズダイブとは、ブレーキをかけたときにバイクの前側がグッと沈み込む動きのことです。減速時にフロント側へ荷重が移り、リアサスが伸びてフロントフォークが縮むピッチングモーションの一種です(´-ω-`)

ノーズダイブの言葉の由来は、もともとは航空機で使われていた言葉でして、飛行機の機首が下を向いて急降下する動きを「ノーズダイブ」と呼んでいました。その動きに似ていることから、バイクでも使われるようになりました。

航空機のノーズダイブの意味を説明する挿絵。制御不能になったジャンボ機が機首から急降下して大爆発する様子を、あずみと小汚いおっさんが丘の上から見ているコミカルな画像。
ちなみに航空機の文脈でノーズダイブという言葉が使われる場合は、制御不能になって機首から突っ込むような、かなり物騒なニュアンスです。つまり、事故寸前、あるいは墜落を意味するケースもあります。

おそロシアです(^ω^)

バイクの文脈では、単にブレーキ時に車体が前下がりの姿勢になっている状態を指すので、平和です(´-ω-`)

『ノーズダイブは悪い事なのか?』

あずみが実車のバイクに乗り、ブレーキ前とブレーキ中の姿勢変化を比較したノーズダイブの解説図です。フロント側へ荷重が移り、フロントフォークが沈む流れを説明しています。
ノーズダイブ自体は悪いことではありません。ブレーキをかければフロント側へ荷重が移り、フロントフォークが沈むのは自然な動きです。むしろ、フロントタイヤに荷重が乗ることで、ブレーキ中のグリップを引き出しやすくなり、ライダーも接地感を感じ取りやすくなります。

『ノーズダイブがキツイとは、どういう状態か?』

暗い部屋で、あずみがパソコンでノーズダイブについて調べている様子。画面には、小汚いおっさんがノーズダイブの解説をしている。
「ノーズダイブがキツイ」という言葉を、バイクメディアでちょこちょこ見ますが、実はわりと意味の幅が広い言葉でして……

たとえば、車体姿勢が前下がりになりすぎて、フロント荷重が強くなりすぎている状態を指すこともあります。

また、フロントフォークの減衰力が足りず、ブレーキをかけた瞬間にフロントが急激に沈み込みすぎて、不安定に感じる状態を指すこともあります。

つまり、「ノーズダイブがキツイ」という言葉は、単純にフロントフォークが沈む量だけではなく、沈み込むスピードや、ブレーキング中の安定感や安心感まで含めた感覚的な表現だったりします。

そう、感覚的で抽象的でテキトーな表現なんです。

でもなんか玄人っぽく使いやすいので、筆者もよく使います(´-ω-`)

ノーズダイブ過剰はサスペンション調整で改善できる

ノーズダイブ対策のために、あずみが白いスポーツバイクのサスペンションストローク量をメジャーで測定している様子。
【サスペンション調整 入門記事】
ノーズダイブがキツイと聞くと、感覚的にはフロントフォークが原因だと思いがちですが、意外とリアサス側のセッティングミスが原因になっていることが多いです。
リアサスのプリロードが強すぎたり、リアの伸び側減衰が弱すぎたりすると、ブレーキング時にリアサスが急激に伸びて、相対的に車体が前下がりになります。

なので、まずはリアサスのプリロードを少し弱める。
それでもダメなら、リアサスの伸び側減衰を少し強めて、リアサスが急に伸びすぎないようにする。
これだけでも、ノーズダイブのキツさがかなりマシになることがあります。

ちょっと何を言ってるか分からない方は、サスペンション調整の入門記事で詳しく書いてるので、そっちも読むやで(‘ω’)ノ

『アンチノーズダイブ機構』

アンチノーズダイブ機構とは、名前の通り「ノーズダイブがキツイ状態」を改善するために作られたフロントフォークの機構です。80年代のレーサーレプリカ系スポーツマシンでは、一次旋回の前半にあたるハードブレーキの場面で、フロントフォークが一気に沈み込み、車体姿勢が大きく前下がりになるのを抑える目的で採用されていましたが……
アンチノーズダイブ機構にはデメリットも多く、スポーツバイクの世界では短期間で衰退していきました。

デメリット

アンチノーズダイブ機構の構造を説明する資料画像。80年代のスポーツバイクに採用された、ブレーキング時にフロントフォークの沈み込みを抑える機械式システムを、実車写真と内部構造図で紹介しています。
アンチノーズダイブ機構は、フロントフォークの動きを強制的に抑えるので、ブレーキング中に路面のギャップを拾ったとき、サスペンションが自然に動きにくくなります。

その結果、路面追従性が悪化するという、サスペンションとしては致命的な問題を抱えていました。

さらにライダーのフィーリングも悪く、タイヤの接地感や車体の姿勢変化が分かりにくくなるので、安心してコーナーを攻めにくくなりました。

つまり、姿勢変化を抑えるために、サスペンション本来の仕事まで邪魔してしまい、本末転倒な結果に終わったわけです(´-ω-`)

スポーツバイク以外で生き残った

筆者が新聞配達で乗っていたカブのボトムリンク式フロントサスペンションを説明する図解。アンチリフトリンクや制動時の接地点の動きから、ブレーキング時にフロントが沈みにくく、前カゴやフロントキャリアの荷物が崩れにくい理由を示しています。
配達用カブに採用されている、ボトムリンク式フロントサスペンションも、広い意味ではアンチノーズダイブ的な機構です。目的はスポーツ走行ではなく、前カゴやフロントキャリアに積んだ荷物を崩れにくくするためですね。

1998年頃、筆者が新聞配達で使っていたカブに大量の新聞を積んだ写真。ボトムリンク式フロントサスペンションのおかげで、前カゴやリアキャリアに積んだ新聞が荷崩れしにくかった実体験を紹介しています。
筆者は昔、新聞配達をしていたのですが、この構造にはかなり助けられました。天より高く新聞を積み上げた新聞タワーが崩れにくかったので、新聞販売店に戻る回数を減らせたんですよね。

カブが新聞配達の相棒として長く使われてきた理由は、燃費や耐久性だけじゃなく、こういう地味な使いやすさにもあると思います(´-ω-`)

スコ太とあずみがホンダ ゴールドウイングで2人乗りし、アジア横断ツーリングをしている写真。大型ツアラーの安定感ある走りが、長距離走行時の疲労軽減やパッセンジャーの快適性につながる例として紹介しています。
他にも、大型ツアラーやクルーザータイプのバイクでも、ノーズダイブを抑えるフロントフォーク構造が採用されているケースがあります。目的はスポーツ走行ではなく、長距離走行時の疲労軽減や快適性の向上です。特にパッセンジャーの快適性には大きく効きますね。また、車体の前後の揺れが減ることで、ドシッとした乗り味になり、高級感の演出にも一役買っています。

バイクの2人乗りを快適にする乗り方の解説記事リンク画像。海沿いを走るベスパの後席で、あずみが快適そうにタンデムシートへ座っている様子。

関西ツーリングスポット 紹介ページのリンク

『筆者情報』

筆者情報 スコ太のプロフィール写真
名前:スコ太
年齢:おじさん
仕事:よくいる会社員
住所:大阪(枚方市)
バイク趣味は、ツーリングからスクーターレースまで、幅広く楽しんでます。なのでスポーツ走行から、快適装備やツーリングスポットの話までできます。なんなら通勤もバイクなので、バイクに乗らない日はありません(笑)。SNS(X)もしてるので、是非フォローやコメントをよろしくお願いします。

筆者情報 あずみ氏のプロフィール写真
名前:あずみ
年齢:そいつは言えないなぁ
仕事:いわゆる事務職
住所:京都(八幡市)
趣味:グルメ旅行
堅実で普通な日々を大切にしつつ、時々取材に出かけて記事も執筆。
アイデア相談やリライトで協力しています。
少し陰キャで人見知りの内弁慶ですが( `・∀・´)ノヨロシク。

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