シンギュラリティ 技術的特異点

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シンギュラリティとは?


技術的特異点(ぎじゅつてきとくいてん、英語: technological singularity〔テクノロジカル・シンギュラリティ〕)またはシンギュラリティ (singularity) とは、科学技術が急速に「進化」・変化することで人間の生活も決定的に変化する「未来」を指す言葉。発明家にして思想家のレイ・カーツワイルによれば特異点とは、技術的「成長」が指数関数的に続く中で人工知能が「人間の知能を大幅に凌駕する時点であり、これを推進することは「本質的にスピリチュアルな事業」だと言う。特異点では「われわれが超越性(トランセンデンス)──人々がスピリチュアリティと呼ぶものの主要な意味──に遭遇する」のであり「特異点に到達すれば、われわれの生物的な身体と脳が抱える限界を超えることが可能になり、運命を超えた力を手にすることになる」ともカーツワイルは述べている

概要

技術的特異点は、汎用人工知能(AGI, artificial general intelligence)「強い人工知能」、人間の知能増幅などが可能となったときに起こると言われる出来事である。自律的に作動する優れた機械的知性が一度でも創造されると、機械的知性が自らバージョンアップを繰り返し、人間の想像力を超えるほど優秀な知性(スーパーインテリジェンス)が誕生するという技術哲学的な主張である。レイ・カーツワイルは自著『ポスト・ヒューマン誕生:コンピュータが人類の知性を超えるとき』にて哲学や宗教を根拠とした上で「進化」は「指数関数的」に「神の概念」へと向かっており、それが特異点をもたらすと述べている。彼は『したがって、人間の思考をその生物としての制約から解放することは、本質的にスピリチュアルな事業であるとも言える』としている。また同書で彼は、特異点がSFやファンタジーに似ていることを強調し、次の通り述べている『わたしはよく、アーサー・C・クラークの第三の法則を思い起こす。「十分に進んだテクノロジーは、魔法と区別がつかない」というものだ。J・K・ローリングのハリー・ポッターを、こうした観点から考えてみよう。たんなるおとぎ話かもしれないが、これからほんの数十年先に実在する世の中を、けっこうまともに描いたものかもしれない』

シンギュラリティは、いつ起きる?

特異点の到来時期の予測は、21世紀中ごろ~22世紀以降など様々だが、特異点を収穫加速の法則と結びつけて2005年に論じたレイ・カーツワイルの影響により、2045年説が注目されている。2012年以降、ディープラーニングの急速な普及と共に広く議論されるようになり、「2045年問題」とも呼ばれる。2016年以降、ビジネスでもディープラーニングやチャットAIが普及していき、技術哲学的・科学哲学的には世界で大きく注目されるようになった。

シンギュラリティ不可能説

人工知能ブームに伴い、人類と人工知能の関係性や「シンギュラリティ」(特異点)をめぐって多様な意見や報道がされているが、その根拠について問題点が多く指摘されている。

例1
2020年頃にムーアの法則は限界に達すると言われており、その後のコンピュータの性能向上速度は不明である。考案された量子コンピュータや光コンピュータは、主に初歩的な研究段階に留まっている。

例2
人工知能への大きな期待とは裏腹に、ビジネスモデルの構築が進んでいない。特に現行の人工知能では高品質で偏りがなく整理されたビッグデータを前提としているため、データ収集の困難さが壁になっている。また、人工知能の開発が担える人材の少なさもビジネス応用の遅れに繋がっている。

例3
技術的特異点の前提にある収穫加速の法則は、まず現実世界からのデータ収集の限界によって制限され得る。例えば、技術革新に必要な物理現象の発見や新素材開発などには、多大な費用と時間がかかる。この物理的限界が高速化され続けなければ、収穫加速の法則も続かない。近年注目されているディープラーニングの段階でも、有用なデータの不足が懸念されている。

例4
人間の脳はアナログでカオスな機構を含んでおり、普及しているディープラーニングよりも遥かに複雑である。そのため、複数種類のタスクを統合的に扱える人間と同等以上のAIの開発は、進まない可能性がある。さらに、人間の脳の処理ではアナログ面とデジタル面が両立しており、デジタルで実現するには脳細胞を含む超大規模な物理シミュレーションが必要となり、極めて非効率で非実用的になり得る。

例5
人工知能が指数関数的に高性能化しても物理的な世界は──極端な複雑さ・倫理・限りある資源量などにより──指数関数的に発展しない可能性がある。少なくともAI的アプローチでは、計算量オーダーの大きさから来る難問は解決されないことが判明している(そもそもAIの実行自体がそのような難問である)

例6
人間に設計された機構は本質的に他律システムであり、過去の事例に制限されている。それは未知の状況下では、自発的な判断・行動ができない。新しいシステム論(オートポイエーシスなど)で議論が続いているが、真の自律性をコード化できるかは不明である。ただし、人間も物理現象に従う他律システムだと考えられ得る。

 

 

 

 

 

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