マフラーの構造について

関西ツーリングスポット

バイクのマフラー(サイレンサー部分)は、主に『多段膨張式マフラー』『ストレートマフラー』の2種類あります。

『多段膨張式マフラー』

多段膨張式マフラー 断面図バッフルチャンバー 断面図

純正マフラーは、基本的にこの構造を採用しています。サイレンサー内の部屋を何層にもわけて、音量を減衰させてます。バイクメーカー純正品は、大量生産でコストを抑えられてますが、構造が複雑で工数がかかってます。もしストレートマフラーと同じ注文数で同じ材質でしか生産すれば、多段膨張式の方が圧倒的に価格が高くなります。何かと悪口を言われがちな多段膨張式マフラーですが、それらの理由により、工業製品としての価値は、ストレートマフラーより高いと言えます。

『メリット』

耐久性が高く経年劣化による音量の増加がほとんどありません。

『デメリット』

排気圧を減衰させる事で消音させる構造なので、排気抵抗が多めになります。超高回転のパワーがストレート構造のサイレンサー程でにくい傾向です。

低音の消音効果が高く、排気音は高音でパワー感のない音になります。(これは好みですが)

『ストレートマフラー』

ストレートマフラー構造解説ストレートマフラーの断面図

社外品のマフラーは、ストレート構造を採用してる事がほとんどです。

『メリット』

構造がシンプルで軽く作れる事と、排気の抜けがスムーズなので、排気流速が落ちにくくパワーを出しやすい。音質もサイレンサーの設定で高音を強くしたり低音を強くしたりできる。

『デメリット』

経年劣化でグラスウールが飛び音量が増える。

ストレート構造のサイレンサーは、出口を覗くと、先が見えます。こんなんで消音が、できるんだから、不思議ですね。

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