本日はフューエルワンの紹介です。これはガソリンに入れる燃料添加剤でピストンやインジェクターなど燃料が通る所を全て綺麗にしてくれる商品です。
また燃料の酸化防止作用やタンク内に発生するサビや腐食を抑制する効果もあるのでシーズンオフにバイクを長期保管しておく時に入れておくのも良いですね。
使い方は簡単でガソリンスタンドでガソリンを給油する時に適量ガソリンタンクに入れるだけのお手軽商品。手軽ゆえにワコーズ商品の中でも人気商品みたいです
ホワイトベースさんの動画でガソリンに混入してるタールが溶けて混ざる様子をわかりやすい説明してくれてますね。こんな感じでタンクから排気バルブまでの燃料ラインについたタールやカーボンを溶かして排気ガスとともに外に飛ばしてくれるわけです。
注意ですがフューエルワンは、パワーアップする添加剤ではなくエンジンを綺麗にして新車の状態に近づけようって商品です。ですので整備が行き届いてる車両や新車には、効果がありません。無駄な出費になるので使うのは、やめておきましょう😗
『使い方』
さっそく使い方ですが、ガソリンを給油する時に燃料に対して1%以下になるよう添加するだけです。基本的にガソリンタンクが30リットル以下の車は無いのでガソリンスタンドで給油の時に何も考えずに1本入れてしまいましょう。
ガソリンタンクが小さいバイクですが、いっぱい入れて濃度を上げれば効果が高まる物ではないので 給油毎に小分けに入れて1本を使い切ってしまいましょう
添加量は多過ぎる方は、問題が出るみたいですがここまで極端な事をしても直ちには故障しないのでワコーズは、かなりマージンをとってるのがわかります。まぁこんな極端な事をするべきじゃないですがww
それにしてもユーチューバって無茶をするのが好きですねぇ〜😗
気になる人は計量カップで計測すると良いです。
僕は、目分量でテキトーに濃度が低くなる様に入れてます。
使うタイミングは、オイル交換の前が良いとか通説があるけど、そこまでシビアな製品でもないです。汚れのほとんどは、排気ガスと一緒に出ていきます。サイクルは、5000kmに1本で十分ですよ。
『成分の話』
ワコーズ公式ページの情報だと企業秘密って事で成分が公開されてませんがフューエルワンの主要洗浄成分にポリエーテルアミン(PEA)ポリイソブテンアミン（PIBA)が入ってるらしいです。他はガソリンに綺麗に混ざる為の融解剤の類でしょう
さてPEAは洗浄系の添加剤では、どれでも入ってますが、PIBAは配合が難しく特許などの都合もあり高価になります。
『効果』
フューエルワンの効果ですがカーボン除去は、商品の謳い文句で当然として防錆効果と防腐効果もあります。
さて商品レビュー記事なので劇的パワーアップとか超絶クリーンナップとか書きたいんですがワコーズって真面目な企業でして、エンジンにダメージが出る速効性のあるアイテムが少なく、基本的に遅効性のアイテムが多いです。フューエルワンも例に漏れず遅効性のアイテムでして、強力な洗浄力でカーボンが個体のままポロリと一気に落ちてトラブルにならないようになってます。ゆっくり溶かしてゆっくり綺麗にするから安全ってわけで、何枚か添付してる比較写真を見てビミョーって思われるかもしれませんが、そのくらいがいいんです😗
ガソリンタンク
フューエルワンには、ガソリンタンクの防錆効果やタールを溶かして綺麗にする効果があります。しかしここまで汚れきったタンクに使うと逆にトラブルを引き起こすので、諦めてタンクを新品に変えましょう
こうなる前にフューエルワンでガソリン内に残留してる汚れをとっておくと綺麗な状態をキープできますよ
インジェクター
インジェクターの写真です。左の写真は、ゴミが詰まってガソリンの気化にムラがありますが、フューエルワンを使うと、詰まりが取れて綺麗に気化してるのがわかります。燃焼効率のアップが期待できますね。
バルブ
バルブにカーボンがたまると圧縮がうまくいかずにアイドリングが不安定になるなどの症状がでます。なので定期的にカーボンを焼き切るために高回転までエンジンを回さないといけないのですが、公道では、ほぼ不可能な速度まで上げる必要があります。合法的な速度でバルブの掃除をするには、フューエルワン一択です。
ちなみにフューエルワンで掃除できるのは、吸気バルブだけで排気バルブには、それほど効果がありません(筆者経験談)
ピストン
ピストンやシリンダーも若干きれいになります。カーボンが溜まるとカーボンの断熱効果でオーバーヒートやノッキングの原因になって最終的に深刻なエンジントラブルの原因になります。
またピストンリングがカーボンで固着すると気密性が落ちて排ガスやガソリンが大量にオイルパンにおちます。他にもオイルが減ったり最悪の場合焼き付きを起こしたりしますが、こういったトラブルを防いでくれる効果が、期待できます。個人的にピストンリングの固着を防いでくれるのがフューエルワンを使う最大のメリットだと思ってます。
『デメリット』
ナンバーワンのケミカルメーカーの商品なので入れることによるデメリットがないですが、無理やり難癖をつけていきます。
入れすぎるとカブる
前述したとおりフューエルワンの主成分はPEAという洗浄成分が入っており、この物質は難燃性物質なので、多量に添加すると混合気の燃焼効率が落ちてカブるような症状が出ます。またフューエルワンは、燃料ではないので投入中は僅かにパワーが落ちます。
低排気量車は、意味がそれほどない
燃焼室に限った話ですが、エンジンを高回転まで回してやった方が、燃焼室のカーボン除去効果が高いです。よく言う「たまに回してやった方が調子が良くなる」って話ですな。よって原付きや軽自動車など通常走行でも高回転を多用する車体は、燃焼室洗浄目的での使用に意味はないです。しかしその他の燃料ラインは、綺麗になるのでたまに入れてみるのも良いかもね。逆に大排気量車は、１割もエンジンを回さないのでカーボンが溜まりまくってるので、効果はテキメンですよ😗
即効性や過剰な効果は、ない
エンジン添加剤のデメリットは即効性は、ないという点です。ガソリンに混ぜてエンジンを動かすことで徐々に効果が出だすものなので、入れた瞬間に違いが出るものではありません。投入してから数百ｋｍ程度は、走らせないといけません。また新車以上の性能が出るようなカスタムパーツではありません。あくまで、新車時のエンジン性能を目指して回復させる物という理解で使用をしたほうが幸せな気持ちになれますぞ。
『CORE601』究極のガソリン添加剤
洗浄系ではなくパワーアップ系の添加でワコーズさんが究極のガソリン添加剤って名目で開発したのが『コア６０１』です。一応フューエルワンのようにエンジン洗浄成分も入っていますがオマケ程度に考えて間違いないでしょう。
結論ですがパワーが上がった事を体感できるかといえば、ほぼ不可能です(笑)
ワコーズさんのエンジンベンチテストだと1%弱 出力が向上したそうです。そう1%だけです。正直街乗り車両だと使う価値は無いですが、たまに遊びで入れてみてこんなもんかぁ〜って入れるぶんには、良いかも知れないね😗
レースなどで使う場合は、必ずレギュレーションを確認しておいてね。アマチュアレースの場合ほとんど一般流通してるガソリンしか使ってはいけないルールがあり性能向上の効果がある添加剤は、使用禁止になっています。
つまり0.1秒を争う場面では、確実に効果があるともレース関係者が認めてるとも言えますね。
ほほほほ
ちなみに僕は、５０ｃｃのミニバイクレースをしてるのですが確かに1週４０秒くらいのコースでＣＯＲＥ６０１を使うと0.5秒くらいタイムがよくなりました。ストレートエンドの最高速度も２ｋｍくらい上がってたので確実に速くなってますよ。しかし体感は、できないので街乗りでは必要ないですね。軽トラで高速道路に乗るとワンチャン違いがわかるかも(笑)
では、どんな理屈でパワーが増しているのかワコーズ さんのホームページに説明があったので引用しておきます。
『フューエル・パフォーマンス・ブースターとは、低回転域では、主にガソリン(軽質分)を優先的に燃焼促進させ未燃焼燃料を減らし、ガソリンより重質分となる潤滑・洗浄効果を発揮する有効成分は積極的にピストンヘッドやシリンダー壁面に吸着します(図1) 高回転域では、必要な必要な潤滑性や自己汚染防止性を発揮しながら、ガソリンと優子成分を燃焼促進させエネルギーに変えていきます(図2) 乗り方や回転域によって有効成分が様々な効果として機能する それがフューエルパフォーマンス・ブースターです。』
だそうです😗
フューエルワン類似商品紹介
洗浄系ガソリン添加剤は、誰でも手軽に出来るメンテナンス用品って事で人気商品って事でワコーズ以外にも販売してるメーカーは、多くあります。基本的にどれもフューエルワンと同じくポリエーテルアミン(PEA)を洗浄成分として配合してますが、LOOP以外は、ポリイソブテンアミン（PIBA)は配合してないみたいです。安価な物は安価なりってわけですね。それでも各社安いだけじゃなく差別化されて微妙な違いがあるので気にいった商品を選んでみてね
メーカーが2輪専用品と謳ってるところにこだわりを感じますね。効果は、洗浄プラスコーティングで高回転に最適化した配合になってるらしいですよ。
お値段がワンコイン500円で容量が80ccで1回で使い切れる量に設定されてるのがバイカーには嬉しいですね。
ちなみに「リキモリ」は、ドイツのオイルケミカルメーカーの老舗で信頼性と実績があるメーカーですので安心して使用できるのもポイントです。
LP-14 シュアラスター ガソリン添加剤 LOOP パワーショット 240ml
あの土屋圭一が体感できたと言うガソリン添加剤がシェアクラスターのループパワーショットです。エンジン洗浄はもちろんですがコーティングにかなり力を入れてるらしくシャーシダイナモ(出力測定器)で3馬力の向上が確認できたそうだ。1%以下の出力向上を体感出来るのはレーシングドライバーくらいだと思いますがプロの評価が高いってのは安心できますね。毎日乗ってるバイクや車なら我々庶民でも何となく「吹け上がりが軽くなったかな？」くらいは体感出来るかもね😗
二宮さんもレビューしてますね。面白いかったです。
コスパを気にする方は、FCR-062がおすすめ です。お値段600円です。最強のコストパフォーマンスと言えるでしょう。しかし洗浄性能もフューエルワンほどよくなく、その他の防錆、防腐性能や潤滑性能の向上などはありませんので個人的にはオススメしないかなぁ〜
