ドクタープーリーはハイスピードプーリーよりデメリットが少ない🛵

ADV160

スクーターの改造と言えば駆動系の改造が醍醐味ですが、その中で1番人気なのが、ウエイトローラーのセッティングですね😗
本日の記事は、ちょっと変わった形の高性能ウエイトローラー『ドクタープーリー』の紹介です。
昔にスクーターの改造を楽しんでいたオジサン達は、懐かしんで読んで下さい。
ちょっとスクーターの改造をやってみたい少年は、リスク最小でコスパ最強の改造パーツですので、最後まで読むやで😗


最初に効果を検証した動画があるので見てください、馬力的に最高速が伸びないジャイロキャノピーでも長い距離があれば65km⇨70kmまで最高速が向上するそうです。(ただし62kmあたりで詰まる)パワーが十分な車両の場合10km以上伸びたって報告もあり、加速についても少し改善が見られます。よってドクタープーリーを使う場合は、丸ローラーより少し軽めのウエイトローラーを入れたほうが良い結果がでます。

余談ですが、筆者がADV160でドクタープーリの検証データ取りをした記事があるので、PCXやADV160ユーザーと方は、是非読んでみて。

ドクタープーリーとは?

ドクタープーリーとは?仕組みなどを解説します。
ドクタープーリーって商品名ですが、プーリーではなく、ウエイトローラーです。見た目が丸じゃなく、異形のウエイトローラーなのが特徴です。製造はスクーター大国の台湾ですが、日本でも古くからスクーター改造の定番アイテムで使われていて、純正品同等の不良品率の低さや製品のバラツキの無さで愛好家が多いです。

ドクタープーリーのメリット

異形であるメリットの証拠写真
結論から先に書くとセッティングがでれば、発進加速が良くなって最高速も伸びます。前述したとおり最高速については、エンジンのパワーが足りていれば、回転リミッターを解除しなくても3km〜10kmくらい伸びます。また耐久性も純正以上に高く、筆者のADV160の場合は1万km無交換でも変速フィーリングが狂いませんでした。
そんないい事なドクタープーリの秘密を項目に分けて解説していきます。

ギア比が、ワイドになる

ドクタープーリー 発進時の断面写真

発進時の断面写真です。正直違いがわかりませんが、シムを0.5mmくらい追加した効果があります。

ドクタープーリ 最高速時の断面写真 

最高速時の断面写真です。明確にランプレートが押し出されてるのがわかりますね。

異形のローラー形状の効果で、プーリーの移動幅が増えることにより変速幅が増えて、結果最高速と発進加速が良くなる効果があります。ミッション車で例えると2速〜5速しか無かったのが、1速〜6速になったような感じになります。参考写真だと低速側の変化がわかりにくいですが、高速側でプーリーの押し出し量が、増えている様子は良くわかりますね。

低速側は、高速側程効果がないですが、僅かに落とし込み量が増えてローギアになります。そしてドクタープーリーの効果を最大限発揮するなら、プーリーボスのシム調整をした方が良いです。ボスシムをプラス0.5mmくらい入れると、丸ローラーと比べて加速と最高速が、どちらもバランスよく向上するのでオススメです。

初心者でも解るように、スクーターの駆動系の仕組みの図解で説明してる画像
初っ端から色々書きましたが、ちょっと何言ってんのかわからないって人の為に、更に駆動系の図解を用意したよ。スクーターの変速は、こうやって行われているやで😗
図解で見るとイメージしやすいですね。イヤイヤますます混乱しますか?


なら百聞は一見にしかずと言うので、とりあえず動画を貼っておいた。これ以上の説明は、僕には不可能でふ😗

寿命について(高い耐久性の秘密)

摩耗して交換時期のウエイトローラーの写真

(5000km走行した、純正ウエイトローラーです)

ウエイトローラーは丸いので、ローラーガイドの上「転がっている」と誤解してしまいそうですが、実際には、滑りながら移動しています。なので写真の様に片減りします。特にランププレート側の摩耗が激しく丸いローラーだと『線』で荷重を受け止める事になるので、すぐに片減りしてしまいますが、ドクタープーリーの場合は、最初から片減りしているような形状をしていて、『面』で荷重を受け止めるので、高い耐久性があります。
逆にプーリー側は、滑り台がお互いにR形状なので、摩耗は穏やかです。

10000km走行後のドクタープーリーの写真。高い耐久性の証拠写真。
論より証拠ってわけで、こちらが1万km走行後のドクタープーリーの摩耗具合です。ローラーの負担が大きい150ccのスクーターで検証しましたが、見てのとおり、まだまだ使えそうです。

ドクタープーリーの高い耐久性。10000kmも使っているので、少し片減りしている。
若干ではありますが片減りしてるローラーがありましたが、まったく問題ないレベルですね。2万kmくらいは持ちそうな勢いですが、そこまでの検証はちょっとゴメンナサイ(笑)

燃費が良くなる(高速道路限定)

150ccクラスのスクーターで、高速道路を走ると、燃費が良くなる理由を解説。
昨今流行りのpcxなどの150ccクラス限定の話ですが、高速道路で100km巡航をすると燃費が滅茶苦茶悪くなりますよね。原因は90km以上からの速度を変速比ではなく、エンジンの回転数で稼ぐように設計されていて、高回転を使用しているからです。ドクタープーリーでハイギア化にすれば、100km巡航時の回転数を低い回転数に抑えれて、かなり燃費が良くなります。注意点ですが、純正と同じ重さじゃないとその効果は、得られません。加速を良くしたい人は、悩ましいところですね。

100km巡行の燃費テストの為に、夜の高速道路に行った時の写真。
参考程度に僕のADV160だと100km巡行の燃費が30km⇨36kmに改善されました。まさに劇的ビフォーアフターです。150ccクラスのスクーターの燃料タンクは、小さいのでこれはかなり良い改善かと思います。(特にヤマハは、燃料タンクが小さいですよね)

ドクタープーリーのデメリット

ドクタープーリー デメリット

基本的に純正の過剰すぎる安全マージンを削って、ギア比をワイドにしてるだけなので、デメリットはほとんどないのですが、3点ほどデメリットがありまして、『価格』『組み込みに気を使う』『再加速性能』が丸ローラー に劣ります。

『価格について』
値段が高く丸ローラーの2倍くらいの値段です。しかし前述した通りこの値段差を「耐久性」で余裕でカバーできるのでデメリットとは言えませんが、完ぺきな完調状態を維持するのに、100km毎に交換するようなサーキットシーンには、不向きですね。
『組み込みに気を使う』
複雑な形状なので組み込みの時に少し気を使います。(理屈がわかれば難しくないです)
丸ローラーみたいにテキトーに入れたらOKじゃなく向きの確認が煩わしいです。
『再加速性能』
最高速から急ブレーキで超減速したのちに、間髪入れずにフルアクセルで超加速、みたいなシチュエーションの場合、丸ローラーより変速レスポンスが劣り、加速がワンテンポ遅れます。まぁ誤差の範囲ですが、0.1秒を争うサーキット走行の場合は、致命的な欠点になるので、サーキット組のライダーには、ドクタープーリーは不人気です。しかし街乗りや峠レベルだと違いがわかりません。同じ条件の車体を2台並べて、ヨーイドンで違いを確認して、やっと差がわかる程度です。

サーキット走行の場合は、デメリットが多い

筆者自らが、ミニサーキットで、ドクタープーリーの、性能評価テストをしている写真。
カートコース等のショートコースの場合、ホームストレートでも車体の最高速に達する事なく、ストレートが終わります。その時のストレートエンドでの急制動からの再加速のレスポンスは、丸プーリーに劣り、ワンテンポ加速が遅れが出ます。これにより予定通り走れない乱戦状態では、不利となります。またレッドゾーンまでのエンジン回転数に余裕がある場合、変速で速度を上げるより回転数で引っ張った方が、最高速付近の速度の伸びが良くなる傾向があり。その差で横に並ばれてブレーキング競争で、圧倒的に不利な状況になります。よってスクーターレースの世界では、普通の丸ローラーのシェア率が圧倒的に高いです。例外として無改造でおこなわれる4スト50ccクラスでは、ルールによりレブリミッターの解除が出来ないので、全車64km前後で速度が頭打ちになるので、皆さんドクタープーリーを使っています。ちなみにホンダ車ヤマハ車共にロータの重さは、3.5g前後が人気ですぞ😗

白色と黒色の違い(ヤマハ原付2種のみの設定)

ドクタープーリーの、白と黒の違いを解説。
白が従来品で黒が改良品です。
黒色のドクタープーリーは、シグナス等のヤマハ系原付2種用のみ販売されています。形状の改良によりプーリーの押し出し量が増えて、白色よりハイギアに変速出来る仕様です。

ドクタープーリーの黒色モデルは、最高速仕様で、加速が悪くなる。
いい事ずくしのような気がする黒ローラーですが、しっかりとデメリットもありまして、プーリー側の丸くないといけない部分が尖っていて、摩耗が早いです。純正の丸ローラーより耐久性が低く、3000kmくらいで交換になります。

そもそも論ですが、吸排気くらいの改造の車体の場合、白ローラーでもエンジンを回し切れるかどうかくらいのパワーしかないので、ハイギア化したところでメリットがないです。つまり白ローラーの方がバランスが良いってことですな。

逆に150ccくらいまでボアアップした車体には、最適と言いたいところですが、そこまでパワーが上がる改造をするなら、ファイナルギアの変更をしたほうが、バランスがよいです。

黒ローラーのグリス溝は、無意味

溝の効果を、メーカーは謳ってますが、無意味です。
ちなみにグリスの浸透率を向上させるという溝ですが、遠心力ですぐに飛び散るので、それほど意味がないです。また素材の変更で耐久性が、向上とも謳われてますが、前述したとおり形状の問題で、白色よりかなり悪いです(実車走行テストで実証済み)。よってドクタープーリーの黒は、微妙という結論です。

ドクタープーリーは、どんな車両にオススメ。

スクーター 駆動系 仕組み 名称

どういった車両にドクタープーリーを組み込めば効果が、あるのか?

逆にやめておいた方がいい車両は?

って話を筆者の見解で解説

ノーマルに近い車両と相性が良い

ドクタープーリー シグナス グリファス グリフィス

ノーマルから少し改造したくらいの車両との相性が良いです。具体的に改造範囲で言うとマフラーやエアクリーナーくらいの、吸排気系くらいのライトな車両。これくらいの車両にドクタープーリを入れると、エンジンパワーをフルに使えるようになって費用対効果が抜群です。

社外プーリーと組み合わせはNG

ドクタープーリー 社外プーリー 組み合わせ 危険
基本的にドクタープーリーは、ノーマル駆動系に組み込む事を前提に設計されてますので、社外プーリーと組み合わせると、変速幅がワイドになり過ぎてVベルトの負担が多くなり過ぎるので、辞めておいた方が無難です。最悪Vベルトが切れます。

12000回転以上回るエンジンは、NG

スクーター 12000回転以上 DOHC ツインカム
スクーターで12000回転なんてありえねーって思うかもしれませんが、世の中には、スクーターのエンジンをDOHCエンジンに改造しちゃう猛者がいます。噂によれば13500回転くらいまで、回るとか何とか、聞いた話によれば、あまりに回転数が高いスクーターにドクタープーリーを入れるとローラーが遠心力でひっくり返ってしまう事が、稀にあるそうです。

ちなみに国産スクーターのノーマルエンジンだと、リミッターを解除しなければ10000回転以下で回転リミッターがかかります。また回転リミッターを解除したとして、さらに奇跡の当たりエンジンでも10500回転くらいまでしかまわらないので、安心して下さい。そもそもそんなにエンジンを回したら、駆動系より先にエンジンが壊れます(笑)

4スト50ccと相性が良い

ドクタープーリー JOG

最近は簡単に60kmリミッター解除の手段がない50cc原付ですが、最高速を60kmで止めてる手段は、回転数リミッターで最高速が60kmで止まる制御をしてるだけなので、ドクタープーリーで変速比がハイギアになったぶん、パワーのある限り、そのまま最高速が伸びます。ヤマハホンダ系のエンジンだと実測で5km〜10kmくらい最高速が伸びます。(スズキは知らん)しかし3馬力程度のエンジンですので上り坂では、エンジンパワーが負けて何も変化しません。逆に発進時のトルク感は、体感できるほど素晴らしくなります。マフラー改造でパワーを少し上げた原付との相性が抜群に良いです。

余談ですが駆動系に限らず馬力が低いバイクは、改造をした時の変化量が多く楽しいですよ。

ニューテックオイル ZZ-01 エステル

『エンジンオイルの記事:高級オイルの代名詞エステルオイルですが、価格はリーズナブルです。特に空冷エンジンでオーバーヒート気味な車種は、油温が下がりやすい特徴があるのオススメです😗』

取り付けの向きと注意点

説明書 断面図 ドクタープーリー
親切な事にケースに組立図が、付属してるので、わかる人が見れば、理解できると思いますが、それを言ったら僕の仕事が無くなるので説明させて下さい🥺


せっかく駆動系を分解するのでパーツクリーナーでまずは最初にクランクケース内に飛び散っているグリスや汚れなどを綺麗に掃除しましょう、使うパーツクリーナーは、ゴムシールや樹脂を痛めないワコーズのBC-9がオススメですよ。地味にクランクシャフトシールからのオイル漏れやスライドピースのひび割れが防げるよ😗

ドクタープーリー ランププレートの加工が、必要
まずランププレートの角のバリを取り、丸みを付けましょう

手段は、紙やすりでもリュータでも何でも良いです。加工といえば難しそうですが、精度は、必要ないので誰でもできるので安心して下さい。

ランププレートのバリ取り ドクタープーリー
理由としましては最大変速時に丸ローラーと違い、ドクタープーリーは、写真の赤丸部分と接触します。ここにバリや角が、立っていると樹脂のローラーが負けて、猛烈な勢いで摩耗していきます。なにしろ相手は、鉄でからね😗ドクタープーリーの耐久性が低いと書いてるレビューは、これを多分やってないです。

ドクタープーリー ランププレート 加工後の写真 丸みつけ
仕上がりは、こんな感じです。手で触って引っ掛かりや痛さを感じない程度削れれば良きですよ。

ドクタープーリー 付け方 上下左右に注意
上下左右に向きががります。

ドクタープーリー 付けてる 写真
左右は、樹脂でカバーされてる方をエンジンが回った時に押される面に合わせます。

上下は、ローラーの丸い方がプーリーのローラーガイド側にくるようにセットします。

ドクタープーリー 正しく取り付けた 写真
この状態ならOKです。

後は、ローラーが転がらない様にランププレートで抑えながら、プーリーをシャフトに差し込めば、完成です。

グリスアップについて

ウエイトローラーのグリスアップについての写真
ところで、皆さまウエイトローラーには、グリスを塗る派ですか?塗らない派ですか?長年スクーターカスタム界隈で賛否が、別れる議論ですね。バイクメーカーのサービスマニュアルによれば、グリスは不要となっています。ですが僕は塗る派です😗

バイダスドライ

ウエイトローラー バイダスドライ
使うのは、グリスじゃなく『ワコーズのバイダスドライ』です。これは、フッ素コーティングのスプレーで金属や樹脂パーツに攻撃性もなくグリスより潤滑性に優れてます。

またパウダーなので次回メンテナンスの時の洗浄が楽です。もちろんグリス同様に走行すれば、多少飛び散ります。

余談ですが、スクーターレース界隈では、変速レスポンスが、グリスより優れているとの理由で使用率が圧倒的に高いですよ。

再加速の回転数が上がるといえば伝わるでしょうか?

使い方は・・・・

バイダスドライ ドクタープーリー
ローラーに満遍なく付けます。

ローラーガイド バイダスドライ プーリー
プーリーのローラーガイドにもシュッといきます

スライドピース バイダスドライ
スライドピースの稼働部分にもシュッっといきます

ランププレート バイダスドライ
ランププレートのローラー接触部分にもピュッとつけます。ここは効果が的面で、写真のランププレートは、2万キロ使用したものなのですが、摩耗は、ほぼゼロです。

ベルハンマーグリスNa.2

プーリーボス ベルハンマー N a.2


ボスとプーリーのメタル部分(胴の部分)は、グリスの方が適しているので防錆と潤滑目的でベルハンマーグリスを使ってます。飛び散るとモロにVベルトにかかるので極薄で塗ってます。

またクランクシャフトにも防錆と焼き付き防止目的で塗ってますよ😗

純正ウエイトローラーが丸型の理由

純正ウエイトローラーが丸い理由
メリットしか無いドクタープーリーですが、何故バイクメーカーは、純正で採用しないか?について考察ですが、理由は、2点あると思います。

コストが、上がる

生産コスト ドクタープーリー
形が複雑になれば、単純に生産コストが、上乗せされます。大量に同じ物を作るバイクメーカーは、1個あたりの生産コストが一円でも上がれば、利益に大きな金額の差がでます。そもそも駆動系をトータルで自由に設計できるバイクメーカーにとってドクタープーリーのメリットは、『耐久性』のみで、ほとんどメリットが、ないので純正採用は、されません。

生産時にミスが、発生しやすい

ドクタープーリー 不良品発生率
こちらの方がリコールまで発展する致命的な事になりますのでバイクメーカーが最も嫌がる理由になりますね。

丸型プーリーは、左右の向きさへ間違わなければ、テキトーに入れてもまず組み込みで失敗する事がないのですが、ドクタープーリーは、テキトーにローラーを入れるとおかしな事になります。大量に同じ物を作るので、絶対に何処かでヒューマンエラーが発生しますので、そのリスクを少なくするには、丸型の方が有利です。製造業で働いた事がある人なら想像できると思いますが、製造業は、生産スピードが命です。ローラーを入れる人と車体に入れる人は、別になります。もちろん組み込み時に確認なんてする時間なんてありません。なのでヒューマンエラーと性能のバランスを考えると丸型の勝利になります。重複しますが、そもそも純正メーカーが、採用する場合は、『耐久性』しかメリットがないので。

ハイスピードプーリーのデメリット

ウエイトローラー 9個の伝説のプーリー
スクーターの改造で同じように加速と最高速が伸びるアイテムで社外品の「ハイスピードプーリー」なるものがあります。社外品プーリーは、スクーター改造で1番人気ですが、僕は過去に使用してあまり良い結果が得られた事がありませんので、個人的に否定的な感想しか持ってません。

スクーター 駆動系 速くなる?
まずは、社外品プーリーによくあるフェイス角度が、純正品と違うプーリーは、街乗りスクーターには、絶対にオススメしません。確かにVベルトの移動量が増えてワイドレンジ化するのですが、フェイス面が角度が14度で設計されたVベルトに13度のフェイス角度だとベルトの接触面が減るのでベルトもプーリーも極端に摩耗します。そもそもプーリー以外のパーツが14度で設計されてるのにプーリーだけ13度って状態が、機械として美しくないですね。駆動部品を全てをパッケージングした製品があれば、納得もできそうですが、現在社外品にそんな物は、ありません。

次にローラーガイドの量を増やしてるパターンの社外プーリーは、セッティングパーツとして好みならアリかなって感想です。デメリットは滑り台の角度が緩やかになるので、再加速の回転レスポンスの良さは純正に劣ります。

フェイス角度を変更した場合もローラーガイドをワイドにした場合も最加速時の変速レスポンスを純正同等にしようとする変速に大きな力が必要になるので強力なセンタースプリングなどが必要になり駆動ロスが増えます。

しかし色々と犠牲にしても1点の性能に特化した物や純正品より単純に高価な部材でコストをかけて高精度で丁寧に作られたプーリーがあるのも社外プーリーの魅力ですね。純正品の最大の弱点は、大衆の要望に応えなくては、いけないので尖った物が出来ず、材質や製造に大きなコストをかけれないですからね。特に低排気量のスクーターは、それが顕著です😗

横綱プーリー どすこい
とっ
ネガティブな事を書きまくりましたが、1度は使ってみたくなる魅力が、ハイスピードプーリーには、ありますよね(笑)。大体の人はノーマルに戻すけど、好みは千差万別なので、ひょっとしたら貴方には、ドンピシャでハマかもしれないよ😗

車種別にウエイトローラーオススメの重量

ドクタープーリー 適合一覧表
ウエイトローラーのセッティングで何gのローラーを買えばいいか迷いますよね😗

ここでは、燃費を少し犠牲にして加速フィーリングと最高速と巡航時の快適性もキープできる街乗りに丁度良い感じのウエイトローラーの重さを車種別に紹介します。セッティングスタートの参考にどうぞ😗

またシグナスとPCXには、交換手順の記事のリンクを貼ってときますが、基本的にどの車種も微妙な違いはあれど、ほぼ同じなので該当車種じゃなくても、記事を見れば9割の人は出来ると思うよ😗

pcx125/160 ADV160

ドクタープーリー ホンダ 原付2種

『ADV160/PCXドクタープーリーのセッティングデータ』
筆者は、ADV160を所有しているので、ローラーの重さを色々と変えてみて、最高速や回転数などのテストをしました。ADV160とPCXは、駆動系パーツが同じなので、PCXユーザーの方も参考になると思うので、セッティングデータの記事を是非読んでみてね。

シグナス N-MAX

ドクタープーリー ヤマハ原付2種 適合表
『シグナス ウエイトローラー交換手順の記事』

純正のウエイトローラーが、

シグナスが、9g

N-MAXが、10g

ヤマハのスクーターは、メーカー設定で既に高回転よりに設計されてるので、純正と同じ重さで良いのですが、変速回転数に変化を出したいなら8gくらいからセッティングスタートでも良いと思います。


ドクタープーリー『白』ヤマハ原付2種用

ドクタープーリー『黒』ヤマハ原付2種用

ヤマハ・ホンダ4スト50ccスクーター

ドクタープーリー 原付一種 ホンダ ヤマハ 適合表
2018年以後のホンダとヤマハのスクーターは、業務提携で共通のエンジンを搭載しておりダンク・ジョルノ・ビーノ・JOGなど全車種に違いは、ありません。本当に見た目だけです。ローラーは、ヤマハのスクーターも16φ×13『ホンダ原付1種用』になります。

ローラーサイズは、4gが、無難です。リミッターで高回転まで回らないエンジンなので、それ以下の重さから遠心力が足りずにハイギア迄、変速が進まなくなります。最高速を捨てて60kmまでの加速を重視するなら3.5gもありかといったところ。それ以下だと発進でアクセスを全開にしただけでレブリミットに当たります(笑)


ドクタープーリー ホンダ原付1種用・ヤマハ原付1種用(2018年以後のモデル)

ヤマハ 4スト50cc(2017年以前)

ビーノ JOG ドクタープーリー
JOG ビーノ BW‘s50 VOXの4車種は、若干の違いがありますが、だいたい同じようなエンジンで、純正で使ってるローラーの重さも同じです。リミッターが9000回転で設定されているエンジンで4g以下のローラーを使うと変速しきれずに最高速が失われますが、加速を重視するなら3.5gがベストです。どちらを選ぶかは、自由ですゾォ〜😗


ドクタープーリー 2017年以前のヤマハ4st50cc用

その他の車種

ウエイトローラー適合表

『ウエイトローラー・ノーマルの重量とサイズ一覧表』
キタコのホームページにノーマルのウエイトローラー適合表があり、ノーマルの重量とサイズが記載されています。街乗りで使う場合、純正の重量の80%〜90%の範囲の重さのローラーを選ぶと、快適性を損なわずに、バランス良く全ての性能が上がりますよ。燃費以外(笑)

では、健闘を祈る😗

関西ツーリングスポット 紹介ページのリンク

 

『筆者情報』

筆者情報 スコ太
名前:スコ太
年齢:おじさん
仕事:よくいる会社員
住所:大阪(枚方市)
バイク趣味は、ツーリングからスクーターレースまで、幅広く楽しんでます。なのでスポーツ走行から、快適装備やツーリングスポットの話までできます。なんなら通勤もバイクなので、バイクに乗らない日はありません(笑)。SNS(X)もしてるので、是非フォローやコメントをよろしくお願いします。

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