例えそれが、善意でなされた行為であったとしても、その実行により意図せざる結果が招かれる
ピーター・ゴルヴィツァ、パスカル・シーラン、シェイナ・オーベルらによって実施された、タスク完結に対する意図の効果についての心理学的研究では、このフレーズにはいくばくかの真実が含まれていることを示している。完璧主義者は特に、意図が裏目に出る傾向にある。人は、自分の行為が他者の行為よりも、より善意によるものだと解釈する傾向にある、と主張する人もいる。
集団の倫理的な行動を改善しようとする試みは、よく失敗に終わることが多い。そういった試みとして法律の制定を利用すると、人々は望ましい行動に改善するよりも、法の条文をそのまま遵守しようとする。交渉において、他者の視点を理解するように促されたグループは、指示を受けなかった人に比べて成績が悪かった。刑罰への恐れが、行動をより道徳的であるよりも、より道徳的でない方にさせる可能性もある。
企業倫理についての研究によれば、ほとんどの誤ちは、悪意に直接に由来するものではなく、むしろ過ちを犯すと予期していなかった人によってなされるという。
利他主義についてスティーブン・ガラード・ポストはこう書いている。善意というものは、えてして見かけ通りのものではなく、人類はふつう表向きの理由ほど立派ではない、利己的な動機で行動する――「もし地獄への道が善意で舗装されているとすれば、その理由の一つは、大抵の人が選ぶのがまさにそのような道だからだ」
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