最初の結論ですが、フロントタイヤの純正サイズからサイズアップは、正直リスクが大きくデメリットしかないので、やめておいた方が良いです。
リアタイヤは、メリットもあるので140/70-13までならアリだと思いますよ。
銘柄はダンロップの「スクートスマート2」一択ですよ。
って話を解説を交えて本日はしたいと思います。
今回は、色々とタイヤの専門用語を使うので、名称の断面図を載せとくで😃
『何故、140/70-13までなのか?』
ADV160のリアホイールのリム幅は、3.50です。このリム幅に入る限界のサイズが、140/70-13ってわけです。
限界サイズの根拠は、次項で述べる許容リム幅です。
無理矢理ならこれ以上のサイズも装着できますが、重大な事故の原因になるので、絶対にやめましょう。
許容リム幅
許容リム幅とは、タイヤメーカーが「この範囲までなら安全に装着できますよ」って謳ってる範囲です。
まぁそもそもエアクリーナーやフェンダーに干渉せずに入るサイズの限界が140/70なんだけどね。
『何故、スマートスクート2なのか?』
あたり前ですが、ホイールを変えずにタイヤだけサイズアップすると、タイヤは、リムに締め付けられて、トレッドの角度がトンガリます。
トレッドRが大きくなると、タイヤのサイズアップによる、形状が不自然に尖るのを緩和してくれます。
スクートスマートとミシュランタイタを並べるとトレッドRがスマートスクートの方が、緩やかなのがわかりますね
タイヤを2つ並べると、トレッド面の角度が緩いのが、よくわかりますね。
『極端なサイズアップは危険』
別車種ですが、極端なサイズアップをした状態の写真です。ショルダー部分が90度になっています。こうなると車体をバンクさせた時に、上手にタイヤが地面に食い付かずに危険です。
タイヤは形状が潰れる事で、グリップを発揮するのですが、極端なサイズアップでショルダー部分がメーカーの想定以上に立つと、タイヤが潰れなくなります。タイヤがそのような状態ですと、バンク角が増す程に接地面が少なくなる傾向があり、ある一定のバンク角を超えるといきなり滑ります。そのあたりを含めて許容リム幅なのです。
大手メーカーが謳う許容リム幅は、当然ですが、かなりマージンをとっているので、ほぼ標準サイズと同等の安全性が約束されてますよ。
『フロントタイヤのサイズアップをオススメしない理由』
ADV160に限らずスクーターは、フロント荷重が不足しがちで、タイヤのサイズを上げると面圧が落ちて、グリップを失いやすくなります。またADV160の純正タイヤは既に車重に対して、かなり太いタイヤが装着されていて、これ以上は、メリットがなくリスクだけが上がっていきます。
ちなみにスクーターレース経験者の僕個人的な見解になりますが、フロントタイヤは90幅くらいが、1番グリップするんじゃないかなぁ〜と思ってます。