国産マフラーメーカーの老舗、SP忠男です。バイク乗りの人には、もはや説明不要のメーカーですね。今回紹介するのは、そんなSP忠男のピュアスポーツマフラーです。このマフラーのコンセプトは、フルノーマルの車体にポン付けで、性能を発揮するタイプで、駆動系やECUの変更は、しない方がいいです。フルスロットルのピークパワーよりも、少ないスロットル量でのトルクアップに重点を置いています。この特性が日常使いでは、まるで排気量を上げたかのようなフィーリングであり、非常に気持ちが良いとライダーからは、評判です。
そのトルク感を生み出す秘密が、トグロを巻いたエキパイでして、これにより脈動効果を高め少ないスロットル量でもシリンダーへより多くの空気を取り込む事に成功しています。一時期は他メーカーもこぞって、同じ仕様のエキパイを作っていましたが、コストや技術的な問題で商品化を出来なくなり、現在はSP忠男のみが、採用しています。
またSP忠男の公式ホームページで、ADV160のマフラー開発日記があり。試行錯誤の様子が記録されていて、我々にもピュアスポーツマフラーが、しっかりと開発にリソースをかけて設計されたがわかります。
音量は純正より少し大きい程度で、音質は乾いた高音って感じです。周りの人間を不快にさせずに、ライダーにはマフラーを変えたぞって満足感が十分に感じられる絶妙なバランスですね。各部品の寸法の精度は非常に高く、取り付けはスムーズで簡単にできます。
SP TADAO SP忠男マフラー ADV160(8BK-KF54)PURESPORT “S” チタンブルー ADV-GE-24
SP TADAO SP忠男マフラー ADV160(8BK-KF54)PURESPORT “S” ステンレス ADV-GE-23
サイレンサーはチタンとステンレスの2種類から選べます。どちらもメリットデメリットがあり、チタンは、軽量で色や質感が美しいですが、転倒で割れやすいです。
ステンレスは、転倒しても割れにくく凹む程度で済む事が多いです。ただし重量は重いです(それでもノーマルと比べるとかなり軽量)。
最後にホワイトベースさんのSP忠男のインタビュー動画で、今回の筆者の記事のエビデンスの補足になります。やはりSP忠男は、ある時期から高回転のピークパワーよりも、低回転域を重要視してると公言してます。筆者もこれには賛同しかないですね。公道で使うマフラーが、レーシングスピードでしか体感できないものってのは、どうよって感じですよね。もう暴走行為を許容してくれる時代でもないし、こういった方向性の方が良いと思います。
とはいえ、昔ながらのレーシングマフラーに近い特性が好みの方はベリアルマフラーがオススメですよ♪ベリアルマフラーは音量はバッチリ現在の基準の静かさですが、バキバキの高回転型です。合わせてウエイトローラーを軽くすれば、スクーターレーサーのようなフィーリングで最高に気持ちいいですよ