公道でハイグリップタイヤは意味がないと言ってしまえばそれまでですがハンドリングとかフィーリング接地感と呼ばれるものは、確かに変化します。そんなハイグリップ タイヤですが実はかなり種類がありまして、レースユースのものから公道でも使いやすいものまであります。と言うわけで現在一般流通しているハイグリップタイヤを紹介したいと思いますぅ〜😗
とッその前にミニバイクレースのレース動画でも見てハイグリップタイヤの素晴らしさを堪能しましょうww
動画は、明智ヒルトップサーキットのレースで初心者向けのエンジョイレースです。
筆者もたまにBw‘s50で参加してるよ😗
いつも最下位だけどなッ!!
『ハイグリップタイヤ12インチ』
最初に注意点
12インチのハイグリップタイヤは、元々は、NSR50やNSF100などのミニバイクレーサーの為に開発されていています。シグナスやグロム等に使う場合フロント100/90-12とリア120/80と車種専用サイズでないものを付ける事になります。
許容リム幅に収まっていれば、特に問題が出ないのですが、注意点としまして1型から3型までのシグナスのリアタイヤについては、車体のタイヤハウスが、小さいため後で紹介するCM-SSRなどの専用設計のタイヤを使わないと入りません。
またタイヤサイズ変更に不安を感じる人は、純正タイヤサイズのMA-R1も紹介してます。そちらは、100%安心ですのでチェックしてみて下さいね
他の車種は詳しくありませんが、タイヤを購入前にクリアランスとサイズの確認はしておいてくださいね。僕は、その昔やらかしました‼️
サスペンションのセッティングもすると相乗効果でより好みのバイクに仕上げれますので『バイクのサスペンション調整』の記事を書いてるのでタイヤ交換後に読んでみて下さい😗
ブリジストン BT-601SS
よりによってなんで使用後のタイヤの画像なんだって突っ込みは、なしだ😗
さてこのBT601ですがミニバイクレースの世界では、王道中の王道、定番中の定番でしてTHEハイグリップタイヤってわけで、ミニバイクハイクリップタイヤのベンチマーカー的存在です。ハイグリップタイヤのインプレッション記事は、ネット上に沢山ありますが、BT602を比較基準にしていて記事を書いてると思います。
これを装着して不満なポイントが、あれば他のタイヤを試してみてもいいかもしれません
標準と書きましたがケース剛性が、ハイグリップ タイヤと呼ばれる物の中で柔らかいので
上手くトラクションをかけてタイヤを潰して走れない軽量ライダーや初心者ライダーにオススメです。僕も軽量(52kg)なので、BT601が一番、接地感が感じられて安心して走れます。
ドライグリップ◯
レイングリップ△
ライフ△
温度依存度△
BT601SS 100/90-12フロント用
BT-601SS 120/80-1リア用
ダンロップTT93PRO
続いてダンロップTT93PROです。
PROって謳っているとおり、しっかりタイヤを潰せないと硬く感じたり跳ねると感じたりメリットがないタイヤで、逆に基本がしっかりしている人が、使うと上の画像のような素晴らしい特性が、得られるようになっています。上級者が使うと本当に速いタイヤです。
突出してる特徴としましては、同じ車体セッティングで同じバンク角でも車体が小さく回るように感じました。切れ込むともいいますね。フルブレーキからの180度カーブが、最高に気持ちがいいです。
ドライグリップ◯
レイングリップ△
ライフ△
温度依存度△
TT93GP PRO 100/90-12フロント用
IRC MBR-750
IRC社のMBR750です。特徴は、他社のハイグリップタイヤと比べて外径が少し大きいのとケース剛性が高くコンパウンドも堅めです。サーキットでタイムを詰めるような走りをする場合は、確実に他のハイグリップタイヤに劣ります。なので少しでも速く走りたい人には、おススメしません。
しかしMBR-750は、寿命がとても長く磨耗してもグリップが、それほど落ちない傾向があります。街乗りの通常走行だと磨耗もそれほどしません。温度依存も低く溝が多いのでレイングリップも他のハイグリップタイヤの中では、圧倒的に高いです。最近のハイグリップタイヤは、タイヤウォーマーの使用が、前提であったり雨が降ればレインタイヤを使ってくださいって感じのものが多いのですが、このMBR-750は、そういった物が必要なく気楽に使えます。グリップが、低いと書いてますが、ツーリングタイヤと比べると比較にならないほどグリップします。
街乗りとサーキット兼用バイクには、最も最適なタイヤですよ。
ドライグリップ△
レイングリップ◯
ライフ◯
温度依存度◯
IRC MBR-750 PRO 100/90-12 59J
CST cm-sr スクーターにお勧め
CST(チェンシンタイヤ)は、台湾メーカーです。いわゆるアジアンタイヤですね。しかし台湾ってスクーターレースが、盛んな国でしてそんな国なので過激なタイヤが、販売されるわけです。他のタイヤと違いスクーターをメインでタイヤ開発をしているのでシグナスに超オススメです。パターンは、もう道交法を通すためだけに彫ってるって感じですね。
このcm-srってタイヤは、とにかく熱が入りやすく。公道で普通にまっすぐ走ってるだけでタイヤに熱が入りグリップが上がるのが初心者でもわかります。地面に落ちてる石ころがいっぱいタイヤにくっつきます。個人的な感想になりますがケース剛性が硬くタイヤが潰れてる感触が感じにくくタイヤ表面のコンパウンドの柔らかさでグリップしてる感じがします。
ドライグリップ◎
レイングリップ×
ライフ×
温度依存度×
CSTタイヤ前後セット
ピレリ ロッソスクーターSC
まさかのピレリから12インチ用のハイグリップタイヤが、販売されているとはね。
しかしハイグリップタイヤの考え方が日本メーカーや台湾メーカーのそれとは、違いグリップが普通のツーリングタイヤより少し良いってポジションで残念ながらグリップについては、サーキットユースには、不向きで街乗りバイクを少しスポーティーな印象を加える感じですね。どちらかといえばツーリングタイヤのそれに近いです。そのくせ温度依存は、高かったります。うーんって感じですね。ケース剛性が、他のタイヤと別次元の硬さがあるので、ひょっとしたらデブが、乗ったら違う感想になるかもしれないね。
筆者は、2度と使わないとオモタやで
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ドライグリップ×
レイングリップ△
ライフ◎
温度依存度△
ロッソスクーター SC 100/90-12 フロント用
ロッソスクーター SC 120/80-12 リア用
マキシス MA-R1 シグナス純正タイヤサイズ(1型〜3型シグナスに超オススメやで)
タイヤサイズがフロント110/70リアが120/70って事で、シグナスの純正サイズです。このサイズのハイグリップタイヤは、他にないですね。MA-R1は、ひと昔前にスクーターレースで大活躍したタイヤですのでグリップ力は、本物です。このサイズは、サーキットでは、誰も使用してませんが、グリップは、レーサーも納得です。
シグナス系のバイクだとメーカー指定サイズのタイヤサイズなので街乗りバイクで もっとも気楽に試せるハイグリップ タイヤと言えるのじゃないでしょうか
マキシスMA-R1 110/70-12 フロント用
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レインタイヤ
最後にレインタイヤなる溝をいっぱい彫って排水性を高めたタイヤを紹介します。と言っても名前の通り雨の日専用のタイヤって意味なんですけどね。でもそれだとあまりにも不親切ですので、どの程度雨の日専用かと言いますと晴れの日に走ると本当に100kmくらいで溝がなくなり坊主になります。完全にレースをしている人向けですね。
『ハイグリップタイヤ10インチ』
久しぶりに自分の写真ですww
10インチタイヤは、そのカテゴリーのレースをしてた時にがっつり検証したので多少は、詳しく語れます。(12インチは、少し乗った感想なのでまぁまぁ触り程度ですスマソ😗)
10インチタイヤのサーキットでの定番サイズは、フロント3.00リア3.50で多くのライダーが、このサイズを採用しております。
定番タイヤは、IRCですが最近ではCSTの方が良いとかそんな話を聞きます。
ちなみに僕はフロントもリアもブリジストンのbt39の3.50です。
IRC MBR740
では、さっそく定番のIRC社のMBR740です。
リアタイヤは、サマースペシャルと無印があります
サマースペシャルですが夏タイヤって意味ですが、夏用ってわけでもなく無印と比べて剛性が高い感じです。
IRCユーザーのほとんどの人が、通年サマースペシャルを使ってるので 迷ったらとりあえずそちらを選択して間違い無いと思います。
重要な事ですが、このMBRってタイヤのリアのサイズは、3.50ですが、他のメーカーのものより小さいです。これによりギリギリタイヤハウスにタイヤが収まる車種があるのでチャレンジしてみて下さいね。具体的な車種名は、責任が持てないので控えます😗
定番って事でこれを基準として他のタイヤを比較する事にしますのでいったん全てが普通と評価します。
無印MBRは、サマースペシャルを使ってみて接地感やタイヤが潰れている感覚を弱く感じた場合は、おススメします。グリップは、どちらも同等です。
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ドライグリップ◯
レイングリップ△
ライフ◯
温度依存度△
ブリジストンBATTLAX BT-39SS Mini
続きましてブリジストンです。コンパウンドは、ソフトとミディアムがありますが、スポーツ走行をするなら前後ソフト一択です。ミディアムコンパウンドは、タイヤの溝のパターンは、同じですが耐久性を考慮してコンパウンドが、硬い物を使っていてそれほどグリップしません。とはいえ普通のツーリングタイヤよりグリップするので街乗りにファッションで履くのには、最適です。ラウンド形状やタイヤサイズからくるハンドリングの軽快さもあるのでそのあたりもポイントですね。自身の使用用途などを考えて選択してみて下さい。
ここでは、ソフトコンパウンドの物を書きます。
さてbt39ですが、MBR740と比べてコンパウンドが柔らかくタイヤ剛性も柔らかいです。人によればヨレるとも感じるらしいです。
滑り出しがわかりやすく滑ってからのコントロール性が非常に高くその特徴のおかげでブレーキングでフロントタイヤを少し滑らしながらコーナーに入っていく事が容易です。限界性能は、MBRに劣るもののコントロール性でそれをカバーできる感じですね。
またコンパウンドと剛性が柔らかい事からレインコンディションのグリップ力が、フィーリングレベル程度の僅かな差ですが他のタイヤより高く レインタイヤのない10インチハイグリップタイヤですが、雨の日だけ、このタイヤを使うってライダーも少数派ですが、存在します。
温度依存度は、低いですが、逆に熱ダレが顕著にでます。
レーサー系の人は、1日走れれば十分なので気にしませんが普段使いでのタイヤライフは、他と比べて短いです。(特にサイズ3.00のほう)
僕の車体は、前後3.50のサイズを前後に履かせてますので距離が伸びるので参考程度にですが
5000kmくらいで坊主になると思われます。(検証中)
年間走行距離がそれ以下なので、愛用してますが、街乗りタイヤで1年間も持たないのは、ツライと思いますので自身の年間走行距離を加味して購入を検討してみて下さい。
僕はレースと通勤バイクを共用してるのでこのあたりがクリア出来ればフィーリングが1番好きなタイヤなのでずっと使い続けたいですね。
ちなみに僕は、レースでも新品タイヤを入れません その方が良いのは、間違いないのですが、オゼゼが無いのです😗
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ドライグリップ◯
レイングリップ◎
ライフ△
温度依存度◯
BT39SS Mini (ソフト)3.00-10
BT39SS Mini (ソフト)3.50-10
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CST CM-SR
最近 何かと話題のCSTタイヤです。
「CST」がメーカー名で「CM-SR」がタイヤの名前です。いわゆるアジアンタイヤと言われる台湾メーカーのタイヤですが、あちらは、スクーターレースが盛んで、かなり早いペースでタイヤのモデルチェンジが、おこなわれてます。日本メーカーのタイヤよりサーキットユースにウエイトを置いてるので温度依存度の高さやライフの短さが目立ちますが、グリップは、高いです。
タイヤの剛性感が強くそれを柔らかいコンパウンドでグリップさせていく感じのタイヤですね。人によればタイヤが潰れにくく接地感が弱く感じるかも知れませんが、実際には、しっかり路面をとらえて離しません。重量級のライダーに人気ですね。
温度依存が高いと書きましたが非常に暖まりやすいタイヤで、真っ直ぐ走ってるだけでドンドンタイヤに熱が入っていきます。よって街乗りで使うと 凄い勢いでゴミとか石とかを拾い始めます(笑)
レインコンディションでの走行は、他のタイヤと比べて明確に劣ります。
それらの理由により晴れの日のサーキットでの使用意外は、あまりオススメしませんが
ドライグリップは、別次元の性能だと思います。
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ドライグリップ◎
レイングリップ×
ライフ△
温度依存度×
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『ハイグリップタイヤ 13インチ』
今のところ日本での販売予定はないみたいだけど台湾では、13インチハイチホイール用のグリップタイヤがあります。あのサスペンションメーカーで有名なRPMが販売元って事で気になるタイヤですね。
『アマリングについて』
タイヤの隅っこの方をまったく使ってないタイヤを「アマリング」なんていい方をするらしいですが、安全運転でいいんじゃないでしょうか😗と書いちゃえば、この日記は、終わってしまうので、別の切り口で・・・
最初にアマリングを気にしてバンク角を深くするのは、絶対に辞めた方がいいです。
ただバンク角を深めただけだとタイヤが滑り出し転倒します。
『タイヤの空気圧セッティングの話』
基本的には、わからなければメーカー指定の空気圧で問題になる事は、ないですしそれが安全ですが、タイヤの性能をフルに発揮させようとすると空気圧のセッティングは、最重要になります。スクーターの場合、基本的にメーカー指定空気圧よりだいぶ下げる方向になりますが、これは、ミニサーキットなどの安全が確保されてる場所でお願いします。(トラブル方向は、特にないですが、安全を保証出来ないので一応)
サーキット走行の場合 冷間で
フロント1.2kgf
リア1.4kgf
くらいからスタートしてセッティングをはじめると良いみたいですよ。
タイヤの空気圧を下げるとどうなるかと言いますと上のイラストのように接地面が増えて安定感が増えたように感じます。ギャップの吸収性も上がるので荒れた路面でハネにくくなります。
下げすぎるとタイヤがよれてハンドルが切れ込んだりしたり軽快感がなくなります。
またタイヤがたわむ量が増えるて抵抗が増えるのでストレートスピードが、落ちます。
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反対に高くすると軽快感やニュートラルなハンドリングになるのですが、タイヤの潰れている感触が、少なくなりグリップ感がライダーに伝わらず飛んで行きそうな感覚になります。
ギャップで跳ねやすくなります。
しかし低くした時と逆にストレートスピードは、伸びます。
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僕は、フロントタイヤは、フルブレーキングの時に跳ねるようなら低く、タイヤのヨレたり滑るような感覚なら高くしてます
コーナリングで切れ込みがキツくて不安感が出れば高めですね。
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リアは、コーナー中のギャップでタイヤが少しだけ跳ねるくらいの高さにします。
こうすると単純に限界がわかりやすくコケにくくなります。速く走れるセッティングでは、ないですが、色々とわかりやすくて乗っていて楽しいです😗
『タイヤは、潰して曲がれ‼️』
タイヤは、地面に強く押し付ける事でグリップ力を増していきます。この力が、足りない状態でバンク角を深くしていくとスリップします。よく「トラクション」とか「荷重」とかバイク雑誌などで言われてますが、このタイヤを潰す力の事と言ってるわけです😗
荷重の掛け方ですが、色々とありまして低速コーナーに侵入する時にフロントブレーキを引きずってみたりアクセルを強く開けてリアタイヤに荷重をのせてみたりと他にも様々な方法が、あります。
このあたりを意識する事が、スポーツライディングの面白さで、沼のはじまりです😗サスペンションがどうだ!!乗車位置がどうだと色々と研究がはじまるわけです。
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ですが公道では、こんな事を意識するような走り方は、してはいけませんよ。安全な速度で確実に曲がりましょう。
サッカーがしたいならグラウンドや公園です。
バイクを速く走らせたいならサーキットに行きましょうww