ホンダ純正グリップヒーターを付けてみたので感想。ADV160🛵

ADV160

『グリップヒーターとは?』
ハンドルグリップ内部の電熱線でグリップ自体を温める装置です。手だけ温めても意味がないと思いがちですが、実際に使うと指先から確実に冷えを抑えられ、冬のライディングでは手放せないと感じるほど効果があります。

てわけで早速装着してみたのでレビュー記事です。今回筆者がADV160に選んだのは、HONDA純正オプションの『スポーツグリップヒーター』です。

暖かさと握り心地

冬の猫の写真

『暖かさは?』
肝心の暖かさですが、フルパワーだと直接手で触ると熱すぎるってくらいまで熱くなります。冬用グローブをすると丁度良い感じに熱が伝わってきます。だいたい外気温10℃くらいまでなら、快適に走れますよ。それ以下の気温になるとハンドルカバーなどの風対策をしないと厳しいです。

『握り心地は?』
ほとんどのグリップヒーターは電熱線を入れる都合上、ノーマルと比べて太くなるのですが、HONDAのスポーツグリップヒーターの太さはノーマルグリップと変わらず、握り比べないと違いがわからないレベルです。個人的には太いグリップが好きなので残念ですが・・・・

グリップ部分の質感は、ノーマルグリップが消しゴムみたいな感じだとすると、スポーツグリップヒーターは砂消しみたいなマッドな触り心地で、ゴムゴムしい不愉快な食い付きがなく高級感があります。これはグリップ部分がリッターバイクなどの最高級モデルと部品共用してる副産物ですね。

使い方

adv160 グリップヒーター インジケーターとスイッチの位置
(緑色に光ってる部分がスイッチです)
使い方はワンボタン操作とシンプルで5段階調整ができます。まず操作で迷う事はないでしょう。余計な機能が付いてないのは良いですね。

スピードメーター内にグリップヒータの強さが表示されてる写真。
スピードメーター内にグリップヒーターの温度調整の数字が表示されます。今の設定が一目でわかるので個人的に気に入ってます。

ホンダ社以外のグリップヒーターを使うと表示されません。

『グリップヒーター取り付け解説』


まぁ僕は電気系が不得意なので車体購入時に店に頼みました。それにしてもADV160のカウルの脱着はめんどくさいですね。

『ADV160グリップヒーター取り付け記事』
動画じゃなく文章で見たい人は、shimokenさんのブログで詳しく取り付け方が載ってるので参考にしてみてね。


Honda(ホンダ) 【取付セット一式】純正 23年モデル対応 ADV160 スポーツグリップヒーター+取付アタッチメント+両面テープセット

グリップヒーターVS電熱グローブ

グリップヒーターVS電熱グローブの暖かさを比較テストした時の写真。
グリップヒーターと電熱グローブ、どちちが暖かで購入を迷っている人は、多いと思いますが、筆者が持ってるRSタイチの電熱グローブと比較すると微妙な差だけどグリップヒーターの方が少し暖かいって印象です。

暖かさの比較ランキング

GP-212の積雪走行の、性能テストのため、雪道を走行した時の写真。
最後にハンドル周りの装備による、暖かさ比較ランキングでもします。

1位『グリップヒーター+ハンドルカバー』
グリップヒーターとハンドルカバーの組み合わせは、防寒最強
ハンドルカバー内の空気が暖められて、コタツ状態になります。そこそこ良いハンドルカバーを使わないと、冷たい空気が入ってきて冷えますが、それでも風に直接あたらないので暖かさは別格です。またハンドルカバーは、形状がシンプルなおかげで防水性能が非常に高く、グローブみたいに縫い目から水が染みてくる心配がないのも強みですね。

最大の弱点はカッコ悪いって事だけです(笑)

(AK-362 ネオプレーンハンドルウォーマーネオのリンクを貼っとけ)

2位『グリップヒーター+電熱グローブ』

電熱の組み合わせで最強のような気がしますが次点です。氷点下の走行にだと風による冷却が凄すぎて発熱が追いつきません。物理的に風を遮るハンドルカバーとの差はかなりあります。また雨や雪などでグローブ表面が濡れると、放射熱で指が悴むほど冷たくなります。なので真冬にロングツーリングで快適に走りたい方は、ハンドルカバーを推奨します。

電熱グローブは、ハンドルカバーと比べてカッコ悪く無いのが、最大のメリットです。

3位『グリップヒーター単体』
グリップヒーター 通勤
電熱グローブよりやや強力ってくらいの印象です。しかし車体に付きっぱなしなので、ふいに冷えた時などにも使えるので、グリップヒーターを3位にしました。またグリップヒーターは、バイク用に一般流通している電熱アイテムの中で1番に歴史が古く、過去のトラブルから改善を繰り返されているので、故障知らずで信頼性が高いです。

4位『電熱グローブ単体』
電熱グローブとグリップヒーター どちらが暖かい?
バイク用電熱グローブは、電熱グローブはグリップヒーターと併用する事を前提に作られているケースが多く、手の外側にしか電熱線が入っていなくて、内側の生地は操作性を上げる為に薄く作られています。なのでグリップを握る手のひらは冷たく感じます。それでも分厚い冬用グローブより暖かいです。外気温10度くらいまでなら電熱グローブだけでも十分に暖かいですよ。

6位『ハンドルカバー単体』
ハンドルカバー バイク
石器時代からあるバイクの防寒アイテムです。3000円も出せば上等な物が買えて、暖かさもそれなりです。防寒アイテムの中でコスパ最強は間違いないでしょう。最大のデメリットは、カッコ悪いって事だけです(笑)

7位『冬用グローブ単体』
冬用グローブ
最下位は冬用グローブです。筆者の経験ではどれだけ高額なグローブでも、真冬にこれだけでバイクに乗るのは拷問レベルで手が冷えます。暖かさに期待して1万円以上のグローブを買うとガッカリするので、やめておいた方が良いです。

社外品のグリップヒーターは、微妙ですよ。

エンデュランス グリップヒーター 壊れる
純正グリップヒーターは価格が高いため、エンデュランスデイトナなどの社外製品を検討する方も多いと思います。ですが今回は、あえてネガティブな内容になりますが「筆者はあまりおすすめしない」という話をします。

まず前提として、筆者がたまたま“ハズレ個体”を続けて引いてしまった可能性もありますので、その点をふまえてお読みください。

『2セット使っても左だけ冷たい?』
筆者はこれまでに社外製のグリップヒーターを2回使いました。どちらのセットも、なぜか左右で温度差があり、特に左側だけが冷たく感じました。取り付けミスを疑って再確認しましたが、それでも改善されず…正直なところかなり不満でした。

おそらく原因は、左手側のグリップがハンドルバーに直接取り付けられており、ハンドルバーに熱が奪われやすいのに対して、右手側にはスロットルパイプが挟まっているため、それが断熱材のような役割を果たし、熱が逃げにくくなっていることだと思われます。
このあたりの差も含めて、純正品はしっかりと計算された上で設計されているのでしょうね。

『温かいのは最初だけ?1年でパワーダウン』
購入直後はそこそこ温かくて、「これなら冬も乗れるかも」と期待していたのですが、1年も経たないうちに明らかに性能が低下。最終的には人肌程度の暖かさしか感じられなくなり、ヒーターとしての役目を果たしていませんでした。

『屋外駐車だとラバーがボロボロに…』
さらに致命的だったのが、グリップのラバー自体が劣化してしまった点。筆者のバイクは屋外駐車で、紫外線にさらされる環境です。そのせいか、夏の終わりにはラバーがボロボロになり、ワンシーズンも持ちませんでした。

『結論:使い方と保管環境によってはアリかも』
もちろん、屋内保管でツーリング専用に使うようなバイクであれば、そこまで問題にならないかもしれません。ただ筆者のように「毎日通勤で使い、かつ屋外駐車」という環境では、耐久性・性能ともにかなり厳しいと感じました。

 

ADV160 カスタムパーツまとめ記事のリンク

関西ツーリングスポット 紹介ページのリンク

 

『筆者情報』

筆者情報 スコ太
名前:スコ太
年齢:おじさん
仕事:よくいる会社員
住所:大阪(枚方市)
バイク趣味は、ツーリングからスクーターレースまで、幅広く楽しんでます。なのでスポーツ走行から、快適装備やツーリングスポットの話までできます。なんなら通勤もバイクなので、バイクに乗らない日はありません(笑)。SNS(X)もしてるので、是非フォローやコメントをよろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました