ADV160 ヤマモトレーシングSUS TWINマフラーは、いいゾォって話をします。

関西ツーリングスポット


ぶっといサイレンサーの2本出しで、見た目優先の色物マフラーに見えますが、実は1番トータル性能が高いのは、ヤマモトレーシングです。

ってウンチク話をしたいと思います。

YAMAMOTO RACING ヤマモトレーシング SPEC-A フルエキゾーストマフラー TWIN ADV160 HONDA ホンダ マフラー

ノーマルマフラーとパワー比較

シャーシダイナモメーターの測定結果

青がノーマルマフラー 赤がヤマモトマフラー

シャシダイのパワーグラフです。少し画像が粗いのは、ご容赦ください。
最大馬力は、11.22ps→12.11psに向上して全体的にバランスよくパワーが上がっているのがわかりますね。ECUがノーマルでJMCAにも対応させた仕様なら かなりいい仕上がりかと思います。ウエイトローラーをセッティングすると更によくなるよ。セッティングデータは、別記事に載せとく。

余談ですが、シャシダイのパワー測定は測定機で差が出るので、同じ測定機でノーマルとどれだけパワー差が出てるかを見るといいよ。

2本出しマフラーのメリットを解説

サイレンサーが2本のメリットについて解説
サイレンサーが2つのメリットは、消音効果が高いって事ですね。そして消音効果が高いって事は、エキパイの排気流速を高める事ができ、よりレーシングマフラーに近いエキパイ設計にする事ができます。

(排気流速を高めると、音量が上がり騒音規制をクリアできなくなる)
(排気流速は高い方がパワーが出る傾向がある)

テーパー形状のエキパイ
エキパイは、段階的に太くなっています。NAエンジン用の高性能マフラーは、必ずこうなっています。その理由を解説していくよ。

テーパー形状のエキパイが何故、高性能になるかの説明画像

エキパイ後半を太くすると排気脈動による逆流を抑える効果があり、スムーズに排気が行われます。

(理由・エキパイは太くなれば低圧になり、高圧の空気は、低圧な空気に引っ張られます)

バルブオーバーラップ ADV160解説

何故排気がスムーズにおこなわれるとパワーが上がるかを説明します。それは、排気ガスの負圧で吸気ガスを引っ張りシリンダー内の酸素充填率を高めます。

ちなみにターボエンジンなどは、吸気ガスを圧縮して強制的に酸素重鎮率を高めます。

排気音の動画

ADV160 SPEC-A TWIN
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実際に現実で排気音を聞いてみた印象は、音質は低音と高音が強調され、中音域がマイナスなドンシャリなアンペグサウンドです。
音量は87dbと少し大きめで、深夜の住宅街では気を使うレベルです。(ノーマルマフラー82db)
ADV160の持つ静寂性に重点置いてる方は、SP武川のマフラーの方をお勧めします。

ノーマルECUでは、大きなパワーアップはしない

豆知識的な話になりますが、マフラー交換で、充填効率が良くなるとパワーが上がりますが、やり過ぎると、燃料が足りなくなります。極端に燃料が薄くなると、エンジンが壊れます。なのでまともなマフラーメーカーは、ノーマルECUの燃料補正の範囲に収まるようにマフラーを設計します。逆の言い方をすれば、そこまでしかパワーをあげれません。

スクーターのレーシングマフラー

(証拠の提示)

写真は、別車種のスクーターレースで使われている本物のレーシングマフラーなのですが、エキパイが細く長いのが、わかると思います。0.1秒を争う世界で各社全て同じ形状をしているので、パワーを出そうとすると、この寸法や形になると、カスタムマフラーメーカーは認識しています。

しかし本物のレーシングマフラーは、ECUのセッティングをしないと100%エンジンが壊れます。そして普通の街乗りライダーがECUのセッティングなんて出来ないので、マフラーメーカーは、ノーマルECUを使う事を前提のマフラーを開発するわけです。

SP忠男 ADV160

限界パワーアップ幅が決まっているので、マフラーメーカーが、各社色々と工夫をしています。SP忠男のマフラーは、パワーアップを演出する為にワザと4000回転あたりに谷を作ってパワーアップ感を出してたりします。完全にデューンになるんですが、街乗りは実際の速さより、体感できる速さや気持ちよさの方が重要なので、ありだと思います。

ヨシムラのマフラーは、高回転でのみパワーが出るようにしにてたりね。

各社色々と工夫してあって面白いですよ

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